まつやま眼科

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今年のアレルギーの傾向



今年も、この時期は寒い季節となりなしたが、
過去2年間暖冬が続いたため、今年は昨年よりは
アレルギーの患者さんが増加することが予想されています。

アレルギー性結膜炎アレルギー性鼻炎は、
日常生活における生活の質低下仕事の効率低下を招きます。

インターネットのアンケート調査によると、
日常生活への支障度が最も大きい症状は
目のかゆみであり、
実に90%以上の方が生活に支障があると回答しています。
続いて、
鼻水」、「くしゃみ」、「鼻づまりの順に生活に支障があるとのこと。

現在の
抗アレルギー剤の中では、
抗ヒスタミン作用を有する薬が主体になってきています。
これは通常のアレルギーを抑える作用とかゆみを抑える作用の両方を持ち合わせている薬です。

点眼治療も同様の傾向であり、このような
抗アレルギー剤点眼に加え、
かゆみまぶたの腫れが強い症例には
ステロイド点眼を併用し、
さらに重症例には
免疫抑制剤点眼を併用するなどの治療を行います。

それでも軽快しない
春期カタルといわれるレベルにまでなると
内服の追加やまぶたへステロイドの注射で対処せざるを得ませんが、
そこまでの重症例は近年減ってきているように思います。

しかし
ステロイド免疫抑制剤には眼圧上昇やまれな感染症などの副作用があるので、
アレルギーの症状経過とともに、定期的に副作用のチェックをしていただく必要があります。

さらに花粉症とは別に、
黄砂PM2.5の飛来により、
従来のアレルギー症状増悪するとする報告も散見されます。

目のかゆみや鼻水、鼻づまりなど、アレルギー特有の症状がでてくる方は、早めの受診をお勧めします。

院長まつやま

2021-01-19 09:32:43

糖尿病網膜症と血糖



糖尿病網膜症糖尿病35%の人がかかっている目の合併症であり、
そのうちの12%は、すでに視力をおびやかす状態となっています。

定期的に眼科に受診し、早期に治療をはじめることで、視力を守ることができますが、
同じ糖尿病の中でも糖尿病網膜症にかかりやすい人とそうでない人がいることも事実です。

糖尿病網膜症は、糖尿病にかかっている期間が長ければ長いほど、発症しやすくなります。

日本の研究では、
特に、糖尿病5年以上経過すると、糖尿病網膜症が発症しやすくなることが報告されています。

また、年齢も大きく関係し、若い人ほど糖尿病網膜症重症化しやすいことがわかっています。

糖尿病による血糖コントロールの指標にHbA1cがありますが、
この値が7.0%未満であれば、糖尿病網膜症の発症や進行が予防できるとされています。

また、血糖のコントロールの仕方も、
早期から強力血糖コントロールをする方法とそうでない方法とを比べた場合、
早期から強力に血糖コントロールを行った方が、糖尿病網膜症糖尿病黄斑浮腫抑制できることが示されています。

ただし、急速な血糖コントロール糖尿病網膜症悪化させ、
約50%の人で視力低下が遷延しますので、
緩やかに血糖を改善するように、内科の先生と連携をとることが必要となります。

また、血糖を下げすぎるのも危険です。
単純に命の危険もありますが、重度の低血糖は、糖尿病網膜症の発症率を4倍に増加させるとする報告もあります。

院長まつやま

2021-01-18 12:50:54

白内障手術後の幸福感



白内障は、眼の中のレンズである水晶体が濁る病気で、
かすみ目やまぶしさ、視力の低下などが現れます。

手術は、濁った水晶体を人工の眼内レンズに置き換える手術を行い、
術後は、目の機能がもとのように回復することのできる数少ない手術です。

白内障手術によって視機能が回復すると、
一時的に気分が高揚するのは、外来でもよく経験することです。
しかし、この幸福感が継続するのかどうかを調べた研究はありません。

日本大学から、幸福感に及ぼす白内障手術の影響と、
それに影響する因子を検討した研究が報告されています。

対象は、白内障の手術をうけた患者247人です。
手術前手術後1カ月幸福感のテストと睡眠の質を評価し、
術後1カ月に手術に対する満足度を評価しています。

その結果、白内障の術後に、幸福感は有意に上昇し、睡眠の質も有意な改善が得られています。
また、手術に対する満足度5点満点中4.2点でした。

手術前幸福感に関連する因子としては、
手術前の白内障の程度矯正視力幸福感に関連していました。

また、術後幸福感に関連する因子としては、
高齢であることと手術前の幸福感が高いことが関連していました。

さらに、手術後満足度に関連する因子では、
術後の幸福感、白内障の解消、術後の睡眠の質が高いことが関連していました。

これらの結果から、白内障手術視機能だけでなく、患者の幸福感改善するとしています。

いまや、白内障手術は、国内で年間130万眼も行われています。
それでも、なかなか白内障手術に踏み切ることのできない方がいるのも事実です。
​このような報告が、白内障手術をおススメするきっかけとなれば幸いです。

院長まつやま

2021-01-15 12:41:49

ドライアイと環境



ドライアイ環境因子が大きくかかわるため、
さまざまな環境により、発症率がかわることがわかっています。

地域差については、
田舎よりは都市部に住む人の方が発症率が高く、
湿度が低い所に住んでいる人の方が発症率が高いといわれています。

人種については、
白人よりは、ヒスパニック系アジア系重症ドライアイが起こりやすいといわれています。

また年齢に関しては、
加齢ドライアイの危険因子であり、
75歳以上の方は1.87倍もドライアイになりやすいことが報告されています。

さらに、性別ドライアイに影響し、
女性男性に比べて2倍も発症しやすいとされています。

しかしながら、これらの要素以外にも、
教育レベル、生活環境、季節差など、さまざまな因子が影響している可能性が指摘されています。

最も身近で、最も患者数の多いドライアイですが、
まだまだ解明されていないことも多いのがドライアイです。
これらのデータを地道に集積していくことが、ドライアイ病態解明につながります。

院長まつやま

2021-01-14 08:57:04

糖尿病網膜症の受診間隔



糖尿病網膜症は、その進行度によって、3つの段階に分類されています。
単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症3段階です。
これは、それぞれが、いわゆる軽症・中等症・重症の相当するわけですが、
病期で考えると、糖尿病網膜症に対する治療が考えやすくなります。

糖尿病網膜症は適切な時期に適切な治療を受けることで、
その進行を止めたり、遅らせたりすることができます。

いわゆる軽症である単純網膜症の時期は、メインは内科的な血糖コントロールだけで大丈夫です。
中等症である増殖前網膜症となると、眼科的な治療も必要となってきます。
この時の治療のメインはレーザー治療となります。
糖尿病網膜症病態は、網膜の細い血管が虚血をおこし、その虚血部分が広がってくることですので、
その悪い病態を断ち切るためのレーザー治療です。
これよりさらに進行すると、網膜の虚血部分に新生血管が発生し、
硝子体出血、牽引性網膜剥離、血管新生緑内障など、失明につながるステップへと進行していきます。
この時期が、重症である増殖網膜症であり、
難しい硝子体手術緑内障治療を複数回受けなくてはいけないこともしばしばです。
したがって、なるべく増殖網膜症にならないように、治療を進めていかなくてはなりません。

また、網膜の中心部である黄斑がむくむ糖尿病黄斑浮腫は、
上記のどの病期にでも発生する可能性がありますので、注意が必要です。
しかし、糖尿病黄斑浮腫には、特効薬の眼内注射があるため、やはり適切な時期に治療を行う必要があります。

糖尿病網膜症であっても、糖尿病黄斑浮腫であっても、
自覚症状が現れる前に、適切な治療を行うことができれば、
生活に支障をきたすことなく、良好な視力を維持することができます。

そのためには定期的な眼科受診が必要です。

受診の間隔は目の状態によって異なりますので、眼科医の指示に従って、定期的に眼科に受診しましょう。
上の表は、糖尿病網膜症の進行程度による受診間隔の目安です。
(もちろんそれぞれの網膜症の状況によってもかわってきます。)
参考にしてみてください。

院長まつやま

2021-01-13 08:57:45

色覚



色覚網膜にある色を感じる細胞で感じています。

目の中で色を感じる細胞は錐体細胞といわれますが、
錐体細胞には3種類の色を感じる細胞があります。
青色です。

昔のブラウン管のテレビを近くで見たことがある人はご存知かと思いますが、
すべての色は、赤・緑・青色の配色で表現することが可能です。
ちなみに、白は3色とも発色した場合で、黒は3色とも発色していない時に感じています。

人が色を見る時も、この3つの細胞による配色で見ています。
ところが、これらの錐体細胞機能遺伝し、
色を弱くしか感じられない人やその色そのものを感じ取ることができない人がいます。
これが色覚異常です。

の色を感じにくい人を第1色覚異常
の色を感じにくい人を第2色覚異常
の色を感じにくい人を第3色覚異常といいます。

詳細な遺伝形式については割愛しますが、
を感じる細胞をコードする遺伝子X染色体上にあることから、
男子には高い確率で遺伝し、男性約5%、つまり20人に1人が何らかの色覚異常を持っているとされています。

最も多いのは第2色覚異常で、の色を感じにくい人ですが、
は補色的な関係となるため、
第1色覚異常第2色覚異常とでは、見え方はあまり変わらず、
の区別がつきにくくなります。

それでも、ほとんどの色覚異常の方は、
明度彩度で区別ができたり、学習効果により、生活に支障がでないようにすることが可能です。

しかし、駅の電車電光掲示板に用いられている赤と緑のLEDの2色の色の見分けは困難です。
一方で、交通信号機にも赤と緑のLEDが使用してありますが、
の中でも青に近い緑を使用することで、色覚異常の方にもわかりやすくなっています。
これはカープの本拠地である我らがマツダスタジアム電光掲示板にも採用され、
ボールのカウントが見やすくなっています。

院長まつやま

2021-01-12 13:12:58

緑内障と運動

緑内障眼圧は切っても切れない仲ですが、眼圧はさまざまな状況で変動します。

1日の中で眼圧変動する
日内変動は、
変動幅が大きいほど
緑内障進行しやすい可能性が報告されていますし、
眼圧高くなる
季節変動は、その時期だけ緑内障の目薬を増やすこともあります。

また一時的に眼圧に影響する因子もしられています。

運動アルコール摂取は一時的に眼圧を下げますし、
逆に
喫煙カフェイン過度の飲水眼圧を上げることが知られています。
しかし、先日報告された日本での研究では、
コーヒーをよく飲む人ほど眼圧が下がるという結果が出ていたため、
様々な条件が関係しているのかもしれません。

これらの一時的
眼圧変動の因子については、
良くも悪くも一時的な効果であるため、
緑内障そのものには影響しないと考えられてきました。

ところが
運動に関しては、緑内障治療効果がある可能性が報告されています。
運動により眼圧が低下しただけでなく、
緑内障による視野障害の進行が緩やかになったというものです。

もともと
運動は、昔から、多くの生活習慣病慢性疾患に対して予防的に働くことはよく知られていますが、
もし
緑内障にも効果があるとすれば患者さんにとっては朗報です。

また
緑内障の患者さんにはうつ不安症の方の割合も多いといわれていますが、
運動
はこれらの症状を改善させる効果もあると報告されています。

報告によると、1日1000歩の歩数や30分の起立姿勢くらいの運動でも、

視野いい影響が出たとのことです。

「点眼をさして後は神まかせ」という現状や、診察室での眼圧に一喜一憂するのではなく、
ぜひ簡単な運動からでも始めてみてはいかがでしょうか?

院長まつやま

2021-01-08 08:51:09

お金持ちと健康



よく、アメリカンドリームなどといわれますが、
例えお金持ちになったとしても、それが必ずしも身体の健康につながるわけではないようです。

アメリカで報告された2つの論文によると、
貧困家庭で生まれ育ち、後に経済的な成功を収めて社会的地位が上昇したアメリカ人は、
ストレス少なく抑うつ症状を抱えている人の割合も低いことが分かりました。

しかし一方で、肥満高血圧、高血糖、脂質異常症などを有する割合は、
経済的レベルが向上した人たちと貧困層の人たちの間に差はありませんでした。

これまでの研究では、高収入や良好なメンタルヘルスはいずれも、
健康比例することが示されてきました。

確かに、高収入の人は経済面や安全面で不安を抱く機会が少なく、
精神的良い状態を維持できるとも考えられますが、彼らの生活習慣が健康的であるとは限りません。
もしかしたら、忙しすぎて、運動する時間や体力を回復させるための休暇を取る時間がないせいかもしれません。

経済的に得まれた人たちは、家賃や食費の支払いに伴う不安やストレスはありませんが、
お金で健康を買うことはできません。

自分自身をケアすることを忘れないようにしなければいけません。

院長まつやま

2021-01-07 09:56:39

糖尿病網膜症の疫学

糖尿病現代病のひとつとして、世界で誰もが知る、最もポピュラーな全身疾患です。

日本でも疑い例を含めると1,000万人以上の患者がいるとされていますが、
2017年の推計では、全世界4億2,500万人に上ると推測されています。

この人数はさらに増加することが予想されていて、
2045年には6億9,300万人になると予想されています。

糖尿病の診断や血糖コントロールの指標にはHbA1cという数値を用いますが、
このHbA1c6.5%以上(正常値は6.0%まで)の割合は、男性18.1%女性10.5%います。
つまり、すでに国民の10人に1人糖尿病の可能性が高いのです。

さらには、糖尿病の可能性が否定できないHbA1c6.0%~6.5%の人の割合も、
男性13.7%女性18.1%と、かなり高い値を示しています。
これらの方々は、いわゆる予備軍に相当すると考えられます。

糖尿病3大合併症は、眼症、腎症、神経症です。
眼症については、そのほとんどが糖尿病網膜症となります。
世界人口規模で糖尿病網膜症有病率を調べた研究では、
糖尿病の中で糖尿病網膜症に至っているのは35.4%でした。
つまり、糖尿病3人に1人はすでに糖尿病網膜症になっていることになります。

糖尿病網膜症はその進行の程度によって、
軽症単純網膜症中等症増殖前網膜症重症増殖網膜症に分類されますが、
重症増殖網膜症に至っている人は7.2%にのぼります。
また、糖尿病網膜症で視力に直接影響する糖尿病黄斑浮腫に関しては7.5%
増殖網膜症あるいは糖尿病黄斑浮腫のどちらかを有し、
視力が低下する可能性のある糖尿病網膜症は11.7%に上ることが報告されています。

しかし、悪いデータばかりではありません。
世界的に糖尿病の患者が増加してきているのに対して、
糖尿病網膜症に関しては、2000年以降は低下してきていることが示されています。

特に、この傾向は日本を含むアジア地域で顕著であり、
糖尿病網膜症の有病率は19.9%増殖網膜症1.5%糖尿病黄斑浮腫5.0%と、
世界でのデータと比較すると減少傾向です。

確かに、最近は失明に至るくらい重症の増殖網膜症を外来で診察する機会は少なくなりましたし、
近隣の内科医との連携も、糖尿病手帳や勉強会を通じてうまく回っているように思います。
糖尿病網膜症の患者の母数を減らすためには、内科の先生方のお力添えはかかせないため、
​引き続きご協力をお願いしたいと思います。

院長まつやま

2021-01-06 12:55:24

糖尿病網膜症のガイドライン



糖尿病は、日本でも疑い例を含めれば、すでに1000万人はいるとされています。
そのうち、目の糖尿病である糖尿病網膜症を発症している人は3~4割にのぼります。

糖尿病網膜症のガイドラインが、2020年末に、やっと改訂されました。
前回改定2013年のことですので、実に8年ぶりの改訂ということになります。

2019年8月のこのブログでも疑問を呈しましたが、
2013年ガイドラインは、医療の進歩に追いつけておらず、
視力低下の原因となる糖尿病黄斑浮腫の診断に使用する網膜断層撮影OCT)や、
いまや糖尿病黄斑浮腫の治療の第一選択である抗VEGF抗体療法については、
全く触れてもいないような内容であり、早期の改訂が望まれていました。

2019年に、アメリカでも糖尿病網膜症のガイドライン15年ぶりに改訂されたのも、
今回の追い風になっているかと思います。

この改訂されたガイドラインでは、
網膜断層撮影OCT)を用いた糖尿病黄斑浮腫の診断や、
眼底の広い範囲を一度に撮影することのできる広角眼底撮影の普及を踏まえた糖尿病網膜症の診断、
糖尿病黄斑浮腫の治療薬である抗VEGF抗体療法など、
最新の診断治療法に関する情報が盛り込まれています。

また、糖尿病網膜症の進行の程度を示す病期分類や、
血糖・血圧管理についての記載、
厳格血糖コントロールによる糖尿病網膜症発症・進展の抑制効果についても述べられています。

ガイドラインは、国内での同一疾患に対する診断治療に対して、
その考え方を統一することにより、施設間の医療格差を少なくする意味でも、大事なものです。
今後も、医療の進歩を反映して、定期的に検討を加え、継続的に改訂をしていただきたいものです。

院長まつやま

2021-01-05 09:20:55

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