まつやま眼科

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677. 糖尿病と網膜症

現在、日本では糖尿病患者が急激に増加してきています。

平成28年度の調査では、糖尿病が強く疑われる患者は全国で約1000万人となっており、
実に成人の11人に1人糖尿病患者であることを示しています。

また糖尿病の目の病気である糖尿病網膜症に限っては、約300万人の患者がいると推計されています。

最新の視覚障害の原因の統計では、
1位緑内障
2位網膜色素変性症
3位糖尿病網膜症
となっています。

また糖尿病網膜症視覚障害の多くは、働き盛りの世代に集中しており、
これがまた社会問題になっています。

糖尿病網膜症進行すればするほど重症度も加速することから、
糖尿病網膜症による視覚障害減少させるには、
まずは糖尿病患者の眼科受診率を向上させることしか手はありません。

糖尿病網膜症リスク因子に関しては、
網膜症がない人は、糖尿病に罹った期間、HbA1c血圧
また網膜症がすでにある人HbA1cとなっています。

例えば、HbA1c7%未満の患者と比較すると、
7%~8%網膜症発症リスクは2倍
8%~10%のリスクは3.5倍
10%以上7.6倍
になることが明らかとなっています。

また年齢肥満度腎機能も影響するほか、重症低血糖の有無も影響しやすいとされています。

つまり、網膜症の治療は眼科でしかできませんが、
網膜症発症進行を食い止めるには内科の先生の協力なくしては成り立たないのです。

現在は、外来に糖尿病手帳を持参していただく患者さんも増えてきました。
そこには、HbA1cだけでなく、血圧、腎機能、体重の記載欄もあります。
糖尿病に対しては、内科医眼科医協力して、治療していくことが大事です。

院長まつやま

2022-09-10 08:45:49

676. 野菜や果物の効果

野菜果物は健康にいいといわれますが、
その根拠を大規模に調査した研究は、意外にも国内にはありません。

このたび、国立がん研究所から、それを裏付ける報告がでてきています。

研究では、40~69歳の男女約9万5000人に食事に関するアンケートをとり、
その後の約20年間を追跡調査しています。
その調査期間中に、約2万4000人の被験者が死亡していますが、
野菜果物を多く食べる人は、そうでない人と比べ、20年以内死亡するリスクが7~8%低かったとする研究です。

調査の方法ですが、1日あたりの野菜果物の摂取量を推計し、死亡リスクを解析しています。
その結果、果物の摂取量が多いグループでは8%野菜では同様に7%死亡リスク低下していました。

ただし、残念ながら、「野菜、果物ともに摂取量が多ければ多いほど、死亡リスクが下がる」というわけではありませんでした。

この研究では、長生きするためには、野菜1日300g以上果物140g以上の摂取を推奨しています。

野菜や果物の物価が高騰している中、上記の摂取量を毎日摂取するのはなかなか大変なこととは思いますが、
このことを気にする生活をするだけでも、より健康な生活ができるのではないでしょうか。

院長まつやま


 

2022-09-08 13:07:59

675. 眼底の自撮り写真

現在、若い世代では、スマホ自撮りの写真をとり、
それをインスタグラムなどのSNSに可愛らしく加工してアップするのが流行っています。

一般的なカメラでは対象物をファインダーで覗きながら撮影するため自分自身を撮影することは困難ですが、

スマホでは簡単に自分自身を撮影することが可能です。

眼科眼底疾患を診断するときに眼底写真というものを撮られたことがある人も多いかもしれません。
眼底撮影は、実際にカメラで患者さんの眼底を覗き込みながら撮影するため、なかなかスキルを必要とします。
また、自分で自分自身の眼底写真を撮ることは不可能です。

ところが、このたび日本で自分の眼底自撮りできる
小型眼底カメラのシステムが開発されました。
これを可能にしたのは高速ビジョン近赤外光技術といわれる技術です。


高速ビジョンとは、1秒間1000枚の画像を処理することのできる技術で、
自動運転技術にも応用されています。
この技術で高速運動する眼球をトラッキングし、正確に眼底の毛細血管をとらえるのです。

また
近赤外光は全くまぶしさを感じないため、十分な強さの光を眼底に到達させることができます。
さらに得られた白黒写真からカラーの眼底写真を再現することも可能です。

今後さらにカメラ小型化させ、将来的にはこの技術を
スマホに搭載させる予定まであるそうです。

自宅で簡単に
眼底写真自撮りができるようになれば、
生活習慣病眼底疾患緑内障などの病気を簡単にセルフチェックすることも可能になるかもしれません。

今後の技術の発達に期待がふくらみます。

院長まつやま


2022-09-06 17:33:47

674. 寝起き

私自身も朝は得意なほうではなく、出勤のギリギリまでベッドにはいっていることが多いのですが、
同様に、「寝起きが悪い」方や「朝起きるのが苦手」という方は、案外多いのではないかと思います。

最近の研究では、これらの症状にも、ある程度は
遺伝子が関係していることがわかってきています。

イギリス約70万人
遺伝子データ解析から、
いわゆる朝型人間か、夜型人間かは
遺伝的要因によって決まることが報告されています。

これに関連する遺伝子は、なんと300個以上にものぼるとのこと。

また朝型人間
うつ統合失調症になりにくい傾向があり、
健康が向上しやすいこともわかってきています。

社会生活をおくるうえでは大切とされる朝型の習慣ですが、
寝起きが悪いのは決して不摂生や根性だけの問題ではなく、
とりあえず遺伝子も関係すると考えると、少し楽になる気がします…

院長まつやま


2022-09-02 13:37:04

673. 目のサプリに注意!

最近、テレビでも目のサプリサプリメント)の広告が目立つようになってきました。

もともと、サプリメント栄養補助食品であり、
日本でも、「予防医療の一環や健康維持の意識向上の目的で市場が開放された」
という経緯がありますが、いまや野放し状態といっても過言ではありません。

実際にアメリカでは、失明の主要疾患である加齢黄斑変性症にいいとするサプリメントに対して、
眼科学会が注意喚起を促す事態となっています。

目にいいとされるサプリメント製品の中には、
有効性が証明された成分とは違うものが含まれていたり、
売り言葉が不適切なものや、有効性が証明されていないことを明記してないものが、
多く出回っています。

一般的に、高用量の抗酸化物質亜鉛を含むサプリや、
βカロチン、ルテイン、ゼアキサンチンを使ったサプリが、
加齢黄斑変性症の進行を遅らせる可能性があることはよくしられています。

しかし、これは加齢黄斑変性症の中でもかなり限定されたタイプにしか効果がない
ことはあまり知られておらず、このことはサプリの説明書にも明記してありません。

またサプリの中には、
十分量の成分を含んでいないものや、全く異なるビタミン、ミネラル、ハーブなどを添加してあるもの
もあります。

また売り言葉に、視力眼の健康を「サポート」、「保護」、「促進」など、
購買意欲を掻き立てるためだけの不適切なワードをならべているものも散見されます。

実際の眼科外来でもサプリについて相談されることが時々ありますが、
サプリというマジックワードにダマされて、ムダに高いものを買わされないように、
われわれ眼科医も積極的に注意喚起していく必要があります。

院長まつやま

2022-08-22 19:20:51

672. 白内障手術に迷ったら

白内障は誰もが必ず発症する年齢性の変化ですので、
いつか手術をするタイミングがやってきます。
ところが、そのタイミングはなかなか自分ではわかりにくいものです。

適切な手術時期は人によって異なるうえ、
発症初期には、眼鏡矯正だけでも十分に日常生活が送れる場合があるからです。
しかし進行例では手術によって生活の質が改善され、転倒自動車事故予防にもつながります。

アメリカでは、眼科学会が積極的に一般人向けに眼科の病気予防、治療についての提言を行っています。
以下の4項目は、アメリカ眼科学会が作成した
患者さん自身が手術時期を決定するにあたり、役に立つと思われる4つの質問」です。

1.白内障によって日常生活や仕事に影響が出ているか?
  白内障の症状は、視界のぼやけかすみ黄色みがかった視野、片目でもダブって見える、などがあります。
  コントラスト明瞭度が低下するため、読書手芸などの趣味や仕事での細かい作業が困難になってきます。

2.白内障によって夜間の運転に支障が出ているか?
  白内障は暗い所でまぶしい光を見ると、光の周りに輪が見えたり(ハロー)、目視が困難になるため、夜間の運転に影響します。

3.白内障によって野外の活動が妨げられているか?
  白内障患者は光をまぶしく感じるので、野外活動ゴルフの時に支障が出てきます。

4.白内障に対処するほかの方法があるのか?
  手術をしない場合は、明るい室内灯やコントラストのあるインテリアを使うなど、ものを見やすくする工夫も必要です。
  まぶしい光には偏光サングラスやつばの広い帽子を、また小さな字は拡大鏡を使うと見やすくなります。

白内障手術時期で迷うのは、ほぼ皆さんが経験することです。
上記の質問が、ご自分で手術時期を決める参考になれば幸いです。

ただし白内障以外の病気がないことが前提ですので、
眼底の病気緑内障など、他の病気が隠れていないか、事前にしっかりと眼科でチェックしておく必要があります。
また、白内障以外の他の病気を合併している場合の白内障手術時期などについては、眼科医と相談が必要です。

院長まつやま


2022-08-19 08:49:23

671. 白内障と交通事故

自動車は現代の生活にはなくてはならない移動ツールです。
一方で、高齢者の運転による交通事故は、現代社会の深刻な問題となってきています。

高齢者の運転事故は、認知能力運動能力の低下や認知症に起因するものがほとんどですが、
加齢による白内障緑内障による見えにくさが影響している可能性も指摘されています。

白内障では、「視界がかすむ、光を眩しく感じる、薄暗く見える、夜間に物が見えにくくなる
といった症状が高頻度にみられることから、これらの症状が高齢ドライバーの安全性に大きく影響してくるからです。

しかしながら、白内障による交通事故のリスクについては、今まであまり議論されたことはありません。
白内障手術交通事故のリスクに関する研究については、カナダで報告されたものがあります。

この研究では、白内障手術前交通事故の発生率と、白内障術後交通事故の発生率を比較しています。

この研究によると、
75歳以上の高齢者では、白内障術後14%交通事故の発生率が低下し、
全体の年齢層からみても、白内障術後9%交通事故のリスクが低下したとのことでした。

また別の切り口からみてみると、
年間に1件交通事故を回避するのに必要な白内障手術は、4564件であることも示されました。

白内障高齢ドライバーの安全性に大きく影響することは確かなようです。
高齢者白内障手術により
交通事故が減るだけでなく、社会的・経済的な負担の軽減にもつながります。

いまや自動車がなくては生活出来ない高齢者の方も多いかと思います。
気になる方は眼科への受診をお願いします。

院長まつやま


2022-08-17 13:58:55

670. スマートフォン

いまや現代人の必須アイテムとなったスマートフォンスマホ
電車内や駅で、皆が一様に
こうべを垂れている姿は、まるで宗教の儀式のようです。

最近の
スマホはますます高性能となり、
カメラ音楽再生は当たり前、録音機能は学会や会議で重宝しまくり、
咄嗟の外人との会話にも翻訳機として活躍するなど、まさに最強のツールです。

一方で、
スマホに異常をきたす可能性は、発売当初からずっと指摘されています。
例えば、
脳腫瘍との関連性や子供の脳の発育に影響する可能性などです。

2017年には、カリフォルニアの公衆衛生局が、
脳を電磁波から守るために、スマホを体から遠ざけよ」とのガイドラインを発表し、全米で大騒ぎになりました。

また
スマホ子どもの脳への影響に関しても、
インターネット習慣の多い小児の
大脳皮質にMRIで発育不全がみられるとする報告や、
急性の内斜視をきたした報告があります。

われわれ利用者には非常に便利で、生活になくてはならないツールとなったスマホですが、
今後の共存にためには、更なる調査と知識の集積が必要です。

院長まつやま


2022-08-01 13:20:15

669. 緑内障治療の継続率

緑内障の治療は、進行の予防がメインとなるので、
一生継続しなければいけないことが、患者さんのストレスになっています。

緑内障の治療継続の調査では、
開始後3か月約3割の方が中止され、12か月後には4割の方が中止されています。
しかし、その後は開始3年後まで、ほぼ脱落者はいないとの報告でした。
つまり、治療開始初期の脱落を抑制できれば、治療を継続してくれる可能性が高いと思われます。

治療開始初期で治療を脱落してしまう原因としては以下のような理由が推測されます。

まずは、緑内障という病気への理解不足
緑内障は治る病気ではなく、
うまく付き合っていかなければいけない病気であることをもっと啓蒙していかなくてはなりません。

次に、家族のサポートなどの環境的な要因
緑内障は高齢者ほどかかりやすい病気であるため、
本人がしっかりと点眼しているかの確認や、定期的な診察には家族の方のサポートを必要とします。

また、われわれ医療者側が患者さんへの説明が不十分な側面も否定できません。
忙しい外来の中、緑内障という病気をゼロから説明して理解をしてもらうには限界がありますので、
緑内障のパンフレットを手渡すなどして、複数回に分けて、少しづつ理解してもらうことが必要です。

最後に、緑内障点眼の副作用などの治療の要因
これも、ある程度、点眼の副作用についての説明を事前にしておけば、
副作用発症時の対応がスムーズかと思います。

治療の継続率を上げていくには、これらの問題点をひとつずつ解決していく努力をしていく必要があります。

院長まつやま


2022-07-26 08:58:29

668. 糖尿病網膜症とAI

糖尿病網膜症は、黄斑部に浮腫が生じたり、硝子体出血を発生しない限りは視力には影響が少なく、
検診を行わなければ見逃されがちな病気です。

また糖尿病網膜症は、眼底の周辺部から発生するため、
眼科医による眼底精査や、広角眼底カメラによる観察が必要です。
さらに糖尿病網膜症の進行具合を確認するためには、
蛍光眼底造影検査光干渉断層撮影OCT)を用いた血管撮影が必要となります。
したがって、一度糖尿病と診察されれば、眼科への定期的な受診はが必須となります。

ところが、糖尿病の治療は受けているものの眼科受診していない患者が
全体の半数以上にのぼると推測されています。

それを補完するものとして、人間ドック内科での眼底カメラ撮影が行われていますが、
糖尿病網膜症診断は容易ではありません。

アメリカでは、眼底カメラの映像をAIで判定し、
糖尿病網膜症スクリーニングを行う機器が2018年に承認されています。

この自動判定システムは、主には内科かかりつけ医が使用することを想定しています。
まずは通常の眼底カメラを用いて眼底を撮影し、これがクラウドに転送されます。
AIがこの画像を解析し、糖尿病網膜症を診断します。
結果は1分以内に転送先に送付され、
眼科専門医に紹介する」か「12か月以内の再撮影を勧める」の結果が表示される仕組みです。

欠点としては、眼底撮影が周辺部まで撮影できないため、
早期の網膜症を見逃してしまう可能性あることです。
また、AIによって眼科専門医に紹介する時には、
すでに網膜症進行してしまっている可能性が考えられます。

しかしながら、眼科に受診していない間に、
失明手前まで進行してしまうような網膜症未然に防ぐ意味では、
このようなシステムは有用かと思います。

院長まつやま
この記事は2020年8月のブログを編集したものです。

2022-07-22 08:37:15

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