まつやま眼科

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医療のトピック

医療のトピック
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ユニバーサルマスキング



マスクは言わずと知れた日本人の習慣です。

これまでは、主にはインフルエンザウイルス流行期感染予防の際に使われてきました。
これには、自分自身が感染しないようにという意味もありますが、
もし自分が感染していた場合に周りの人へ感染させないようにするための
日本人の思いやりの心である「咳エチケット」の意味合いも強くあります。

毎年、インフルエンザ流行期になると、
大都市・東京を行きかうサラリーマンが、皆マスク姿をしている風景を、
面白がって放送する海外メディアが多くみられたものです。

ところが・・・です。
昨年とうってかわって、今年は世界中を巻き込んだ新型コロナウイルス感染症のために、
いまや世界中のどの地域でもマスクによる感染症防止対策がとられるようになりました。

もともと、欧米では、マスク病人が着用するものとのイメージがあったため、
今回もなかなかマスク着用の習慣がつかなかったと聞いています。
しかし、マスクの着用により、新型コロナウイルス感染減らせるという事実が明らかになってくるにつれ、
この概念自体がかわりつつあるところです。

この1年で、感染症流行期に限らず、
1年中どの季節でも、外出時には常にマスクを着用する
ユニバーサルマスキング」という概念が定着しつつあります。
人に感染をうつさないようにするために必要なこの概念は、
今までの日本だけでなく、世界共通の新しい認識になってくるかと思われます。

院長まつやま

2020-11-25 08:43:11

緑内障点眼の歴史



緑内障眼圧により視神経乳頭が障害されることが本態ですので、
治療としては、まずは眼圧を下げる治療を行います。

現在、日本で保険適応として入手できる緑内障点眼は、
先発品だけでも30種類以上あります。

緑内障点眼治療薬の歴史は60年以上もあります。
最も初期に発売された緑内障の点眼は、1960年ピロカルピンです。
今ではほとんど使用されなくなりましたが、
いまだに緑内障発作の予防などに使用することもある歴史の長い点眼薬です。

その後、1980年代には交感神経をブロックするチモロール点眼がでてきました。
眼圧下降という点では優秀な点眼薬で、10年以上にわたり緑内障治療第1選択薬となってきましたが、
心臓疾患喘息の副作用があり、一部の患者さんには使いにくい点眼でもありました。

緑内障点眼薬の最も大きな転機は1996年キサラタンの発売です。
キサラタンは、1日1回の点眼ですみ、それまでのチモロールより明らかに眼圧下降作用が強く
また全身の副作用も少なかったからです。

その後は、作用機序の異なる緑内障点眼や作用時間を延長させた点眼薬が数種類発売されましたが、
あくまでも第2選択薬としての扱いでした。

2010年代にはいると、再び、転機が訪れます。
今度は、2つの作用の点眼を1つに合わせた配合剤が次々と発売されたのです。
この配合剤はいまや全世界的な流れですが、緑内障の点眼薬ほど、同一疾患での配合薬の種類が多いものはありません。
この流れは現在まで続いていて、今までに計8種類配合剤点眼薬がでてきています。

今でも、毎年のように新しい緑内障点眼薬が開発、販売されていますが、
その作用機序だけでも10種類、配合剤と合わせると計30種類を超えるラインナップとなり、
緑内障の治療としても混乱してきているのが実情です。

薬はtry and error繰り返しであり、
眼圧下降作用副作用を常に天秤にかけて、その患者さんにあった適切な処方をしていかなければなりません。
緑内障点眼でお悩みの方は相談していただけると幸いです。

院長まつやま

2020-11-24 08:22:52

目のヘルペス



目のヘルペスは大きくわけて、主に3種類あります。

目の表面にでてくる角膜ヘルペス
目の周囲の皮膚にでてくる眼部帯状疱疹
そして目の中にでてくるヘルペス性虹彩炎、急性網膜壊死です。

最も一般的なものは、角膜ヘルペスです。
これは三叉神経節に潜伏していた単純ヘルペスウイルスが、
気温の変化やストレスなどの誘因で活性化し、
三叉神経を経由して、その支配領域である角膜の上皮に炎症を起こすものです。
年間で人口10万人あたり、31.5人に起こるとされています。
目の表面にあたる角膜は、体の中で唯一透明な組織であるため、
角膜ヘルペスの治癒後も透明に保つことが重要となってきます。
しかし、角膜ヘルペスを何度も再発すると、透明性が失われ、視力低下につながります。

眼部帯状疱疹は、三叉神経節に潜伏感染した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化し、
三叉神経の支配領域である目の周りに炎症を引き起こします。
目の周りの皮疹は特徴的なため、診断は容易ですが、
目の中にも炎症を引き起こし、虹彩炎緑内障にいたることがあるため、注意が必要です。

目のヘルペス感染症として最も重篤な病気といえば、急性網膜壊死です。
ヘルペスウイルス網膜に炎症を起こし、高率に網膜剥離に至ります。
そのまま放置しておけば、失明につながる重症疾患です。
入院により、全身への点滴治療をはじめ、
最近は、網膜剥離を予防するための早期の手術を行うようになってきています。

これらは稀な病気ですが、
なぜ健常な人にこのようなウイルス感染が突然生じるのかは全くわかっておらず、
今後の病態解明が待たれます。

幸い、これらのヘルペス感染症には、全身投与薬として、新しい薬もでてきています。
しかしながら、角膜ヘルペスに対しては、
国内には依然として眼軟膏による治療しかなく、
海外のように、点眼による新しい治療等の開発が望まれます。

院長まつやま

2020-11-20 08:43:26

医療とサイバー攻撃



大手企業や銀行にハッキングし、データベースを攻撃する悪意のあるサイバー攻撃は、
日々、世界で報道されていますが、実は医療機関もその対象となっています。

例えば、過去10年間で、アメリカの1500件弱医療機関
ハッキングによる情報漏洩があったことがわかっています。
また2017には、イギリスで、政府の運営する47医療機関で、
ウイルス感染により電子カルテダウンし、診療や手術など20万人に影響した事例もあります。

そして今年の9月には、ドイツの病院で、
ハッカーによるサイバー攻撃を受けて女性が死亡する、という痛ましい事件が起こりました。
この事件では、ハッカーが病院のシステムを無効化した結果、
女性が他の医療機関へ転院搬送中に命を落とす結果となったのです。

もちろん責められるべきは、病院にサイバー攻撃を行ったハッカーですが、
この場合、病院側罪に問われる可能性があります。
現代医療においては、あらゆる処置に際し、
潜在的危機に対するインフォームドコンセントIC)を必要とするからです。

実際にアメリカでは、
「医療措置に固有のリスクである場合は、それを開示する必要がある」との判例がありますので、
例えサイバー攻撃のせいであっても、合併症を起こすリスクがあることを
ICしておかなくてはならない可能性があります。

情報通信技術ICT)の進歩は医療には不可欠であり、
今後ますます医療ICTに依存していくことは間違いないと思われます。
医療がICTとともに進歩した結果として、
このような特殊なタイプの犯罪で犠牲者がでてしまうのは皮肉で、極めて残念なことです。

院長まつやま

2020-11-19 08:41:59

ICTと医療



ICTとは情報通信技術のことであり、
インターネットのような通信技術を利用したサービスです。

例えば、教育の現場で、PCタブレットを使用して学習したり、
介護施設や一人暮らしの高齢者見守りシステムなどで活躍しています。

今後、超高齢化社会に突入する日本においても、
政府が積極的にICT医療に活用するよう提言しています。

このような背景の中、近畿大が、ICTを応用したペースメーカーを開発しました。
このペースメーカーは、患者の携帯電話と連動して、
ペースメーカーの状態や情報を送信して、遠隔モニタリングすることが可能です。
これにより、医師は24時間、365日遠隔モニタリングが可能となり、
患者さんも不調時にリアルタイムに医師の指示を仰ぐことができます。

携帯電話のAndroidiOSのどちらにも対応し、
専用のアプリをダウンロードして利用するとのこと。

体内に埋め込まれた器械が正常に作動しているかどうかは、
患者さん本人も非常に不安に思っているかと思います。
特に致死性の高い不整脈心不全の治療では、
早期の臨床イベントを如何に把握するかも重要です。

ICT医療と非常に相性がいいと思いますので、今後、
ますますICTを応用した治療や経過観察が活躍することが予測されます。

院長まつやま

2020-11-18 08:46:24

近視の程度の目の病気



近視はメガネで視力をだすことができるので、
これまでは、あまり問題とされてきませんでした。

しかし、近年はこれまでのデータの蓄積から、
近視そのものが目の病気に与える影響が大きいことが分かってきています。

近視は、大きく分けて、軽度近視、中等度近視、高度近視に分類することができます。
それぞれの近視の程度と目の病気のかかりやすさを比較した統計によると、
軽度近視、中等度近視、高度近視の順に、
白内障では、2倍、3倍、5倍もなりやすく、
緑内障では4倍、4倍、14倍もかかりやすいことがわかっています。

また網膜剥離では、それぞれ、3倍、9倍、22倍と、近視が進行すればするほど病気のかかりやすさが加速し、
近視性黄斑症に関しては、2倍、10倍、41倍にも罹りやすさが上昇することがわかっています。

したがって、近視が進めば進むほど、これらの病気に対して、
定期的な検診などのケアをする必要があります。

また、近視進行の機序がすべて解明されているわけではありませんが、
小児期の進行が早い近視は、将来的に高度近視に進行する割合も高いなってきます。
できれば小児期近視発症や進行を予防できれば、それに越したことはありません。

院長まつやま

2020-11-17 08:41:20

線虫によるがんスクリーニング



線虫とは、体長が約1㎜の線形動物であり、
食中毒として有名なアニサキスもこの線虫のひとつです。

2015年九州大のグループが、線虫がんの発見に利用できるかも、
とのセンセーショナルな論文を発表しました。

この線虫を用いた検査をがん患者1400人尿を利用して実施した結果、
85%の確立で的中したとされ、特に初期がんほど、的中率が高いとの結果でした。

この検査は、簡便安価に行うことができるため、実用化が期待されていましたが、
このほど、専用のステーションが福岡市内にオープンしました。
自宅に届く容器に採尿して持参すれば、検査結果が返送される仕組みです。

反応するがんの種類は、をはじめ、
大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、子宮、前立腺など15種類のがんに及びます。
検査費用は、1回約1万円となっています。
ただし、この検査では、がんの種類まではわからないため、
詳しいがん検査に至る前のスクリーニング検査の位置づけとなっています。

採血などの痛みもなく、CTやMRIなどの大掛かりな装置も必要なく、
非常に安易に受けることのできる最初のがん検査として、みなさんもどうですか?

院長まつやま

2020-11-16 08:25:29

iPS細胞によるがん治療



先日、他人のiPS細胞から作成した網膜の細胞を、
網膜色素変性症の患者に移植する手術が、日本で成功した話をしましたが、
他の疾患分野でも、iPS細胞による臨床応用が加速してきているようです。

今度は、がんの治療にiPS細胞を利用しています。

これまでのiPS細胞による治療は、
病気外傷により機能しなくなった組織をiPS細胞から分化させた組織で代替する、再生医療でした。

この度のがんに対する応用は、がんを攻撃し、
免疫力を高める作用のあるT細胞iPS細胞から作成し、がん患者に投与する方法です。

この特殊なT細胞は、ナチュラルキラーT細胞NKT細胞)とよばれ、
ヒトの血液中には0.01%しか含まれていないことがわかっています。

今回の治験では、健康な人血液中に含まれるNKT細胞から、まずiPS細胞を作成します。
このiPS細胞は通常の細胞より増殖させることが容易ですので、
これを大量に増やし、再度、NKT細胞に変化させます。
そのNKT細胞を、2週間ごと、計3回がんの近くの動脈に投与します。

まずは、あまり予後のよくない頭頚部がんに対して行う予定であり、
すでに1人の患者には投与を終了しています。

今後、2年間の治験期間の間に、安全性効果を確かめる予定です。
将来的には、肺がんなど、患者の多い他のがんもターゲットにしていきたい考えです。

がんの治療は、今までは、手術、抗がん剤、放射線治療が3本柱でしたが、
最近、これに免疫療法が加わりました。
今回は、この免疫療法に、さらにiPS細胞による技術をプラスした治療となります。
理論的には、他のがんにも応用可能かと思いますので、
今後の新しいがん治療への道が開ければと思います。

院長まつやま

2020-11-13 08:47:38

コーヒーと眼圧

コーヒーは近年、心疾患や一部のがんといった病気のリスクを下げるのでは、
といった研究成果が報告されています。

一方、コーヒーに含まれるカフェインには血圧を高める作用があり、
眼圧においても、カフェイン過度な摂取により眼圧が上昇するというのが定説です。

私も、眼科に受診した緑内障患者さんから、
コーヒーが目に悪くないかどうか、質問を受けたことがあります。

この度、京都大2007年から長浜市民の生活習慣や身体データを記録する
長浜スタディ」で集積した9千人あまりの健康データを分析したところ、
コーヒーをよく飲む人は、あまり飲まない人と比べて、眼圧が低いことがわかりました。

この調査では、緑内障患者ではない9418人を対象に、
コーヒーを飲む頻度と、健康診断で測った眼圧の関係を調べています。

その結果、コーヒー1日3回以上飲む人は、1回未満の人と比べて眼圧が低く
その差は眼圧の平均値の約3%でした。
しかも、コーヒーを飲む回数が1回や2回と増えるにつれて、
眼圧はだんだんと低くなる傾向がありました。

しかし、今のところは、
緑内障の予防や治療目的でコーヒーを飲むことは勧められない、としています。

今後、コーヒー摂取の有無による緑内障発症率の違いなどもわかってくると思いますので、
引き続き、追跡調査を継続していただきたいものです。

院長まつやま

2020-11-12 08:37:51

がん終末期の痛み

がんの終末期緩和ケアでは、生命を尊重し、死を自然な形として認めるために、
痛みやそのほかの苦痛を和らげることが大切です。
ところが、がんで亡くなった患者の4割が、
死亡する前の1カ月間痛みを感じていたとの推計が公表されました。

国立がん研究センターが、2017年に死亡した患者の遺族約2万6000人を対象に行った調査では、
亡くなる前1カ月間痛みがあったとされる割合は40.4%にも上りました。

また、死亡1週間前痛みがあった患者では、
「医師はある程度対処してくれたが不十分だった」の割合が21%
「診察の回数や時間が不十分だった」の割合が9%ありました。

医療そのものに満足していた割合は71.1%と高めだった半面、
身体の苦痛があった割合は47.2%
気持ちのつらさがあったケースも42.3%に上りました。
患者と医師の間で、終末期をどこで過ごすか話し合いをしていた割合は36.5%と低い数字でした。

ちなみに、
別の病気である心臓疾患の患者の遺族5003人を対象とした同様の調査では、
痛みがあった割合は25.3%
脳血管疾患の患者の遺族1043人を対象とした同様の調査では、
痛みがあった割合は22%でした。

冒頭で述べたように、がんの終末期ケアは、
身体的な苦痛のみならず、精神的苦痛社会的苦痛緩和も重要な治療の一環です。
がんに伴う痛みは積極的な治療で現状より減らすことができると考えられ、
より一層の対策が必要かと思います。

院長まつやま

2020-11-11 08:43:47

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