まつやま眼科

まつやま眼科 広島市,南区,段原,日帰り手術,白内障手術,緑内障,コンタクトレンズ

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医療のトピック

医療のトピック
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緑内障点眼⑧MIGSとは?

MIGSとは何か
低侵襲緑内障手術の仕組みとメリット

MIGSの定義

MIGS(低侵襲緑内障手術) とは、従来の緑内障手術(濾過手術やチューブシャント手術)に比べ、組織への負担を少なくしながら眼圧を下げることを目的とした新しい手術法の総称です。


仕組み

MIGSは主に「房水の流れを改善する」ことに焦点をあてています。

  • 線維柱帯を切開/切除するタイプ

    • 例:トラベクトーム、カフーク

    • 房水排出路を広げ、眼圧を下げる。

  • インプラントを挿入するタイプ

    • 例:iStent、Hydrus Microstent

    • 微小なデバイスを眼内に設置して房水流出を改善。

  • 強膜下や結膜下にバイパスを作るタイプ

    • 例:XEN Gel Stent

    • 房水を強膜下に流すルートをつくり、眼圧を下げる。


MIGSのメリット

  1. 低侵襲・安全性が高い

    • 切開が小さく、術後合併症が少ない

    • 従来の濾過手術に比べて、低眼圧・感染などのリスクが低い

  2. 回復が早い

    • 術後の炎症やダウンタイムが短く、日常生活に早く戻れる。

  3. 白内障手術と同時にできる

    • 多くのMIGSは白内障手術と併用可能。手術時間の延長も比較的少なく、患者の負担を軽減。

  4. 点眼依存度を下げられる

    • 複数の点眼が必要だった患者で、点眼数を減らせる可能性がある。

  5. 繰り返しの治療が可能

    • 効果が不十分でも、追加手術や従来手術へ移行しやすい。


注意点

  • 眼圧下降効果は従来手術よりやや控えめです。
    進行例や高度な眼圧下降が必要な場合は濾過手術の方が適しています。

  • 医療機関によって導入しているデバイスや術式が異なるため、自分の病状に合ったMIGSが適応かどうかを専門医に確認することが必要です。


まとめ

MIGSは、「安全性」と「低侵襲性」を重視しながら、中等度までの緑内障や点眼継続が難しい症例に適した手術です。
特に白内障手術と同時に行える点で、患者の負担を軽減し、治療の選択肢を広げています。

まつやま眼科でも、点眼やレーザー治療に反応しない緑内障には低侵襲の手術を検討します。なるべく目の負担が少ない方法をと考えていますが、緑内障の進行具合や術前の眼圧を総合的に判断して、手術の方法を決める必要があります。詳しくは外来で質問していただけると幸いです。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-18 08:28:55

緑内障点眼⑦手術やレーザー

点眼だけでは不十分?
病状が進むケースの見極め

緑内障治療の第一歩は点眼ですが、すべての患者が点眼だけで病気の進行を抑えられるわけではありません
病状やリスクによっては、点眼だけでは不十分となり、追加治療を検討する必要があります。


1. 眼圧が十分に下がらないケース

  • 複数種類の点眼を使用しても、目標眼圧に到達しない場合

  • 目標眼圧」とは、その人の視野進行を抑えられるレベルに設定される値(初期:20〜30%低下、進行例では40%以上低下を目安)。


2. 進行速度が速いケース

  • 定期的な視野検査で、短期間に視野欠損が拡大している場合

  • 眼圧が基準内でも進行していることがあり、点眼だけでは不十分なサインです。


3. 点眼継続が難しいケース

  • 副作用が強く耐えられない。

  • 手技の問題や生活習慣でどうしても点眼を継続できない

  • コンプライアンス不良によって治療効果が得られない。


4. 正常眼圧緑内障で進行するケース

  • 日本人に多い「正常眼圧緑内障」では、点眼で眼圧を下げてもなお進行する例が存在します。

  • 血流因子や視神経の脆弱性が影響していると考えられます。


5. 次のステップとなる治療

  • レーザー治療(SLT: 選択的レーザー線維柱帯形成術

    • 外来で行え、眼圧下降効果が得られる。

  • MIGS(低侵襲緑内障手術

    • 白内障手術と同時に行うことも可能。点眼依存度を減らす目的に適している。

  • 濾過手術(トラベクレクトミーなど)

    • 中等度〜高度の進行例で、より強力な眼圧下降が必要な場合に選択。


まとめ

点眼は緑内障治療の基本ですが、目標眼圧に届かない」「進行速度が速い」「点眼継続が難しいといったケースでは不十分となり、追加治療を検討する段階です。
定期検査で進行を見極め、必要に応じてレーザー治療やMIGSを導入することが、視野を守るために重要です。

まつやま眼科でも、上記のように点眼だけで効果が得られない場合は、まずはレーザー治療(SLT)を行います。
レーザー治療は、外来で行え、約5分で終了します。約70%の人がこれだけで眼圧が低下し、2~3年持続します。
さらに重度の緑内障の場合は、日帰り手術で眼圧を下げます。緑内障の重症度や目標眼圧により手術の方法がかわりますので、詳しくはご質問いただけると幸いです。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-17 08:36:00

緑内障点眼⑥通院のモチベーション

通院間隔とモチベーションの関係
医師と一緒に継続を支える方法

緑内障治療では「毎日の点眼」が基本ですが、それを長期間続けるには 定期通院のペースモチベーション維持 が大きなカギとなります。


1. 通院間隔が短すぎる場合

  • 毎月通院が必要だと、仕事や家庭の事情で負担が大きくなり、「通院が面倒、つまり治療中断」につながることがあります。

  • 医師が過度に短い間隔を設定すると、患者さんのストレスや費用面の負担が増えることもありえます。


2. 通院間隔が長すぎる場合

  • 半年以上空くと、点眼の継続状況を確認できず、自己判断による中断進行の見逃しにつながるリスクが上がります。

  • 早期の進行を見逃すと、後戻りできない視野欠損が固定してしまいます。


3. 医師と一緒に作る「最適な通院間隔」

  • 初期〜中期の安定期:3か月ごとまで伸ばすことが可能と考えます

  • 点眼開始直後や薬を変更したとき:2〜4週間ごとに確認。

  • 進行例1〜2か月ごとに調整することが望ましいと考えます。

    まつやま眼科では患者さんの進行具合とバックグラウンドに合わせて柔軟に対応することを心がけています。
    現在の緑内障の状況と点眼の効果、仕事などのバックグラウンドを総合的に判断させていただきますので、ご不明な点は外来でご質問ください。


4. モチベーションを維持する工夫

  • 進行の有無を「見える化」する

    • 視野検査やOCT画像を患者に見せ、「維持できている」ことを実感してもらうのが一番わかりやすいのでは、と思っています。

  • 通院の目的を明確に

    • 「視力を守るために通院している」ことを毎回再確認するようにしています。

  • 小さな成功体験を伝える

    • 「点眼を続けているから進行していない」と医師が言葉にするだけでも継続意欲が上があがります。


5. 家族や地域との連携

  • 高齢患者では、家族の付き添いや声かけが通院継続の支えになります。
    地域の薬局や訪問看護師と連携して「点眼チェック」や「受診促し」を行うのも有効。



緑内障のことや点眼のことで不安に思ったり、わかりにくいことがあれば、外来受診時にご質問いただくのもひとつです。緑内障は一生付き合う病気ですが、その病気とうまく付き合っていくことが大事ですので、常日頃から疑問に持っていることは教えてください。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-16 08:40:32

緑内障点眼⑤点眼の副作用

副作用がつらいときの対処法
点眼薬の種類変更や工夫

緑内障の点眼薬は、眼圧を下げるために欠かせませんが、副作用や不快感が原因で続けられなくなることがあります。
ここでは、代表的な副作用と、そのときに考えられる対処法をまとめます。


1. 充血・しみる感じ

  • 原因:点眼直後の刺激や薬剤成分の作用。

  • 対処法

    • 使用している薬の系統を変更。特に緑内障が軽度の場合は使用できる点眼の種類が多いので、点眼の変更が有効です。

    • 点眼直後は軽く目を閉じ、流涙を防ぐ。

    • ドライアイがある場合は人工涙液を併用してケアします。


2. まつ毛が伸びる・目の色素沈着(プロスタグランジン製剤)

  • 原因:薬剤の特性による美容面の副作用。
    現在、世界で最も使われている緑内障点眼ですが、この副作用は有名です。
    全身的な副作用ではないので、軽視されがちですが、見た目に影響するため、患者さん本人が負担と感じることが多くあります。

  • 対処法

    • 医学的に害はないことを説明し、安心してもらう。

    • どうしても気になる場合は、他系統に変更する。

    • 片眼のみ使用する場合は「左右差」が目立つため特に注意。

      同じ系統の点眼の中にも、目の周りの副作用が起こりにくいタイプもあるため、まつやま眼科では、目の周りの副作用と眼圧の経過によっては、点眼変更を検討します。


3. 動悸・呼吸苦(β遮断薬)

  • 原因:全身吸収による副作用。喘息や心疾患がある方では特に注意。

  • 対処法

    • 点眼後に「鼻涙管閉鎖法(点眼後に目頭を1分押さえる)」を行い、全身吸収を減らす。

    • 他の系統の点眼薬に切り替える。


4. かすみ目・眠気(α2作動薬)

  • 原因:中枢作用による副作用。

  • 対処法

    • 夜だけの使用に変更することで日中の眠気を回避する。

    • 代替薬への切替を検討する。


5. 使う本数が多すぎてつらい(多剤併用)

  • 原因:複数の薬を併用していると、点眼の手間のみならず、副作用も増えます。

  • 対処法

    • 配合点眼薬を選択し、本数を減らす。

    • コンプライアンスの改善にもつながり、副作用のリスクも低下します。


まとめ

  • 副作用がつらいときは、自己判断で中断せず必ず医師に相談することが大切です。

  • 点眼の種類は複数あり、患者さんごとの体質やライフスタイルに合わせて調整可能です。

  • 点眼の工夫(鼻涙管閉鎖法・配合薬の利用・使用タイミングの工夫)でも改善できる場合があります。

    眼圧の点眼一生継続する必要があるものですので、不安や不明な点は相談していただくようお願いします。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-13 08:29:20

緑内障点眼④点眼の工夫

点眼を忘れないための工夫

緑内障点眼は「毎日・決まった時間」に続けることが何より大切です。
とはいえ、日常生活の中で忘れてしまうことは誰にでもあります。
ここでは 点眼を習慣化し、忘れにくくする工夫 を整理します。


1. アラームを活用する

  • スマートフォンのアラームやリマインダーを設定しておくと確実。

  • 朝・就寝前など、決まった時間にアラートを鳴らすようにする方法もあります。

  • アプリによっては「服薬管理アプリ」「点眼リマインダー」など専用機能を備えたものもあります。


2. 習慣化の工夫

  • 日課に組み込む

    • 例:「歯磨きの後に点眼」「寝る前のスキンケア後に点眼」など。

  • 点眼ボトルを目に入りやすい場所へ置く

    • 洗面所・ベッドサイド・リビングなど「必ず通る場所」に置くことで忘れにくくなります。

  • 複数回投与がある場合は、タイミングを日常動作と結びつけることが効果的。


3. 家族や周囲のサポート

  • 高齢の方では、家族の声かけやチェックが有効です。

  • カレンダーやチェックシートを使って「点眼済み」を見える化する方法もあります。

  • 介護サービスや訪問看護を利用している場合は、スタッフに点眼管理を依頼することも有効です。


4. 続けやすくする工夫

  • 複数の点眼薬を使用している場合は、配合剤(2剤合剤)への変更で本数を減らすことが可能な場合があります。

  • 点眼容器の扱いが難しい場合は、点眼補助具を利用する方法もあります。


特に点眼が多いと負担になります。
まつやま眼科ではなるべく点眼が少なく、かつ眼圧効果が持続するように配慮しています。
点眼でお困りであれば、ご相談ください。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-12 08:36:26

緑内障点眼③続けられない理由

患者さんが点眼を続けられない主な理由5つ

緑内障治療の基本は点眼ですが、実際には続けられない」「忘れてしまうという声が少なくありません。
中断や不規則な使用は進行リスクを高めるため、なぜ続けられないのかを理解し、対策することが大切です。


1. 点眼を忘れてしまう

  • 忙しい生活の中で習慣化できず、うっかり忘れることが多い。

  • とくに1日2回以上の点眼が必要な薬は継続が難しくなる傾向。


2. 自覚症状がないため重要性を感じにくい

  • 緑内障初期〜中期に症状が出にくいため、「見えているから大丈夫」と思ってしまう。

  • 治療の必要性を実感できず、つい中断してしまう。


3. 副作用や不快感がある

  • 点眼後の充血・しみる感じ・まぶたのかゆみなどが負担になる。

  • プロスタグランジン点眼では「まつ毛が伸びる」「目の色素沈着」など美容面の副作用で継続を嫌がる例も。


4. 経済的・心理的負担

  • 長期間にわたり点眼を続ける必要があるため、費用負担や「一生薬を続けなければならない」という心理的ストレスが中断の要因となる。


5. 点眼手技が難しい

  • 高齢者や手の不自由な方では、1滴を正しく目に入れること自体が難しい場合がある。

  • コンタクト装用や複数薬の使い分けもハードルになる。


まとめ

患者さんが点眼を続けられない背景には、生活習慣・病気の理解度・副作用・経済的要因・手技の問題など多面的な理由があります。
医師やスタッフが「なぜ続けられないのか」を聞き出し、個別に解決策を提示することが重要です。

まつやま眼科では、さまざまな理由にて緑内障点眼が継続できない場合は、レーザー治療による眼圧下降や手術による眼圧下降を選択することもできます。また、緑内障点眼も毎年、新しいタイプの点眼がでてきており、計30種類弱もの種類があります。外来にて、ご本人の緑内障の進行具合と今後の治療について、ご相談いただけると幸いです。

院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-10 08:32:35

緑内障点眼②中断のリスク

点眼をやめてしまうとどうなる?
中断によるリスク

緑内障の治療は「眼圧を下げ続ける」ことでしか進行を防げません。
そのため、点眼の中断=治療の中断は、病気の進行に直結する大きなリスクとなります。


1. 視野障害の進行が加速する

  • 緑内障は自覚症状が出にくい病気です。

  • 点眼をやめても「見えているから大丈夫」と思いがちですが、知らない間に視野が狭くなっていきます

  • 一度失われた視野は元に戻すことができません


2. 将来的な失明リスクが高まる

  • 国内調査でも、点眼治療を守れていない患者ほど緑内障の進行が速いことが示されています。

  • 中断や不規則な点眼は「ゆるやかな進行」を「急速な進行」に変えてしまう可能性があります。


3. 眼圧の変動が悪化要因になる

  • 点眼を止めたり再開したりすると、眼圧が大きく上下することがあります。

  • この「眼圧スパイク(変動の幅の大きさ)」が、視神経へのダメージを加速させることが分かっています。


4. 治療選択肢が限定される

  • 点眼でコントロールできていたものが進行すると、レーザー治療や手術(MIGS・濾過手術など)を検討せざるを得なくなります。

  • 本来なら点眼で維持できた視力を、より侵襲的な治療に委ねることになるリスクがあります。


まとめ

  • 緑内障の点眼を中断すると、視野の進行・失明リスク・眼圧変動のいずれも悪化します。

  • 「症状がないからやめる」のは危険で、治療を続けることこそが最良の視力予防策です。

    まつやま眼科でも、眼圧の経過とともに、視野の経過、眼底の網膜神経の厚みなどを定期的に測定し、緑内障の進行を総合的に確認しています。急激な進行が確認される場合には、眼圧を安定させるために、レーザー治療などの次の治療に移行します。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-09 08:22:38

緑内障点眼①点眼治療が第一選択

なぜ点眼治療が第一選択なのか

  1. 緑内障眼圧を下げることが唯一のエビデンス

    • これまでの大規模臨床試験(OHTS, CNTGS, EMGT など)で、眼圧を下げることが緑内障進行を抑制する唯一確実な方法と示されています。

  2. 点眼薬は低侵襲で安全性が高い

    • 飲み薬や手術と比較すると、副作用や身体への負担が少なく、外来で誰でも始めやすい治療です。

  3. 種類が豊富で患者に合わせやすい

    • 現在、日本では以下のような点眼薬が使用可能です。

      • プロスタグランジン関連薬(PG製剤):最も強力に眼圧を下げる

      • β遮断薬:心疾患や喘息に注意

      • 炭酸脱水酵素阻害薬(CAI)

      • α2作動薬

      • ROCK阻害薬(新しい選択肢)

    • 複数の作用機序を組み合わせることで、患者ごとに最適な眼圧コントロールが可能となります。

  4. 患者のQOLを守りやすい

    • 手術やレーザー治療に比べて、日常生活への影響が少なく、仕事や生活を続けながら治療できます。


点眼治療が難しい場合の次の選択肢

  • 点眼が続かない/効果が不十分レーザー治療(SLT)

  • さらに進行リスクが高い場合MIGS(低侵襲緑内障手術)や従来の手術

    まつやま眼科でも、点眼を2種類以上併用しても眼圧の効果が不十分な場合は、SLTといわれる特殊なレーザー治療による眼圧下降を行います。レーザー治療は5分で終了し、約70%の患者さんに、2~3年の眼圧下降が期待できます。
    それでも視野障害の進行が抑制できなければ、緑内障手術を行います。


まとめ

  • 緑内障は「進行を止める」ことが唯一の治療目標です。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-07 08:19:08

緑内障の点眼が続かない人へ

緑内障の治療一生続けるもの」と言われても、毎日の点眼を忘れてしまう、つい面倒で中断してしまう
——そんな悩みを抱える患者さんは少なくありません。
しかし点眼の中断は、静かに進行する緑内障を悪化させ、失明リスクを高める大きな要因となります。

本記事では、「なぜ点眼を続けることが難しいのかを整理し、中断したときに起こるリスク続けるための工夫をついて解説していきたいと思います。

さらに、点眼治療が難しい方に検討される
MIGS(低侵襲緑内障手術)の適応まで、専門医の立場から分かりやすくまとめていきます。

 

  • 緑内障治療の基本:なぜ点眼が第一選択なのか

  • 点眼をやめてしまうとどうなる?中断によるリスク

  • 患者さんが点眼を続けられない主な理由5つ

  • 点眼を忘れないための工夫(アラーム・習慣化・家族のサポート)

  • 副作用がつらいときの対処法:点眼薬の種類変更や工夫

  • 通院間隔とモチベーションの関係:医師と一緒に継続を支える方法

  • 点眼だけでは不十分?病状が進むケースの見極め

  • MIGSとは何か:低侵襲緑内障手術の仕組みとメリット

  • どんな人がMIGSの適応になる?点眼不耐・進行例の判断基準

  • まとめ:点眼継続と手術選択をバランスよく考えるために

これらについて、順を追って説明していきます。
同時に、まつやま眼科での緑内障治療の方向性もお話できればと思います。

院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-02-06 08:30:12

アトピー性皮膚炎の影響⑨続発緑内障

アトピーと続発緑内障の関係とは?
ステロイド治療や炎症が原因で眼圧上昇

続発緑内障とは

緑内障は、視神経が障害されて視野が狭くなる病気です。
通常は加齢とともに発症する原発開放隅角緑内障が多いですが、アトピー性皮膚炎の患者さんでは炎症や治療薬の影響によって起こる「続発緑内障が問題となります。


なぜアトピーで続発緑内障が起こるのか

  • 慢性的な炎症
    → 角膜や結膜の炎症が隅角へ波及し、房水の流れを妨げる

  • ステロイド治療の影響
    → 長期の点眼・内服・外用により、眼圧が上昇する「ステロイド緑内障」

  • 網膜剥離手術や硝子体合併症後
    → 術後の炎症や癒着で眼圧が上がる


症状

緑内障は初期には自覚症状が少ないのが特徴です。進行すると:

  • 視野の一部が欠ける

  • 視力低下

  • 眼圧が高い場合は眼痛や頭痛を伴うことも


 

治療

  1. 薬物治療

    • 点眼薬で眼圧を下げる(β遮断薬、PG関連薬、炭酸脱水酵素阻害薬など)

    • ステロイド使用中なら中止・減量を検討

  2. レーザー治療

    • 緑内障のタイプによっては隅角レーザー治療を行う

  3. 手術

    • 濾過手術やチューブシャント手術で眼圧を下げる

    • 網膜剥離や硝子体手術後難治性緑内障となることも多い


放置するとどうなる?

  • 徐々に視野が欠けていき、最終的に失明します

  • アトピー患者は若年で発症することがあり、生涯にわたり視野障害が進行するリスクが高くなります

早期からの眼圧管理が視力を守る鍵となります。
まつやま眼科は、点眼での眼圧下降が限界となれば、SLTといわれる隅角のレーザー治療を行います。
さらに進行する症例では、MIGS(小切開緑内障手術)や濾過手術などの緑内障手術を行うなど、
病状に合わせた対処が可能です。


まとめ

  • アトピー性皮膚炎の患者では、炎症やステロイド治療により続発緑内障が起こることがあります

  • 自覚症状が出にくく、進行すると取り返しがつかないことになります

  • 治療は眼圧を下げる点眼・手術が中心で、皮膚科と眼科の連携が不可欠です

  • 「視野が欠ける」「見えにくい」と感じたら早急に眼科を受診しましょう


アトピー 続発緑内障, ステロイド緑内障, アトピー 眼圧上昇, アトピー 視野欠損

  • 「アトピーと緑内障の関係は?」「ステロイドで緑内障になる?」「若い人でも緑内障になるのか?」


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
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・広島大学医学部 卒業
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広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
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2026-02-05 08:34:49

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