まつやま眼科

まつやま眼科 広島市,南区,段原,日帰り手術,白内障手術,緑内障,コンタクトレンズ

〒732-0818 広島県広島市南区段原日出1-15-13
段原スクエア2F
TEL 082-510-5533
診療時間内は電話予約受付中
スタッフブログ
▲Mobile Site
HOME»  ブログ»  医療のトピック

医療のトピック

医療のトピック
  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

⑩科学的に正しい近視対策とは?

「視力回復トレーニング」の落とし穴
科学的に正しい近視対策とは

 
「この体操で視力が回復します!」
そんな怪しい広告を見たことはありませんか?

近視には、遺伝的な近視(眼軸長の伸長)と環境による近視があります。
環境による近視の中には、仮性近視といわれる一時的な近視があります。

この仮性近視は、近くを長時間見すぎることによる一時的な近視ですので、
これは目を休めたり、遠くの山を見る、ことで治すことができ、
そのような点眼(ミドリンM点眼)も存在します。

冒頭の怪しい視力回復トレーニングはこの盲点を利用した詐欺です。
実際に科学的に根拠のある近視矯正なのかどうかを
しっかりと見極める必要があります。
 
現在、眼科的に根拠のある近視対策としては、
オルソケラトロジー:夜寝る時に装用する特殊なハードコンタクトレンズ
低濃度アトロピン点眼:夜寝る時に点眼することで近視進行をとめる
屋外活動:2時間程度
30分に一度目を休める
30cm離してみる
・・・などがあります。
 
オルソケラトロジー低濃度アトロピン点眼も、
厚生労働省の認可はうけていますが、
国民健康保険の対象にはなっていない点に注意が必要です。

情報が溢れる時代だからこそ、
「医学的に正しい対策」を選ぶ必要があります。

院長まつやま


 

2025-06-23 18:28:44

⑨1日2時間の屋外活動のススメ

日光が目にいい理由
「1日2時間」の屋外活動のすすめ

 
日焼けが気になる季節。
でも、日光にとっては味方です。
 
海外の研究では1日2時間の屋外活動にて、
近視が抑制されたとする報告が散見されます。

これは、まだすべてが解明されているわけではありませんが、
太陽光ドーパミン分泌 により、 眼軸成長が抑制される可能性が指摘されています。

特に近視人口の多い台湾中国では、
国をあげて屋外活動を推奨しているところもあるくらいです。

夏は熱中症なども問題も起こりえますので、
日陰時間帯など、日焼けや紫外線対策と両立する「安全な屋外活動」が推奨されます。
  
日光を「適度に浴びること」が、近視予防に効果なのです。

院長まつやま


 

2025-06-23 14:51:18

⑧夜更かしと近視の関係

夜更かしが近視を進める?
睡眠と目の意外な関係
 
夜ふかしをしている子ほど近視が進みやすいと思いますか?

実はこれは本当です。
 
これには下記のようなことがいわれています。
• 睡眠不足による眼の成長リズム乱れ
• メラトニンと眼軸成長の関連性
• スマホを使う時間帯と光環境がカギ

 
まだわかっていないことも多いのですが、
総じてこれらの生活習慣が、近視の進行をはやめてしまいます。
 
寝る子は育つ」は、目にも当てはまる言葉なのです。

院長まつやま

2025-06-23 08:44:17

⑦メガネは治療ではない

メガネは治療じゃない!?
補正と予防の違いを正しく理解しよう

 
メガネをかけたからといって、「目が治った」とは限りません。
眼鏡をかけてピントを合わせてことにより、
実質的に視力があがっただけです 。
 
今、この近視で項でお話していることは、
いかに近視の進行を抑制できるか、ということです。

メガネはあくまでも視力補正であり、
近視の進行を抑制するわけではありません

近視の進行予防のための治療法としては、以下のものがあります。
・ オルソケラトロジー
  夜寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、
  朝にはよく見えるようにする近視の矯正法です。
・ 低濃度アトロピン
  寝る前に1滴点眼することで、今後の近視の進行を抑制するとされる治療法で、
  主にアジアで注目されています。
  ただし、2年後のデータでみて近視が少し抑制されたとか、
  19歳前後まで継続が必要とか、
  中止するとリバウンドが起こって近視が進行するとの話もあり、
  ままだわからない点も多くあります。
 
メガネ
はあくまでも「矯正」方法であり、
進行抑制には別のアプローチが必要です。

院長まつやま


 
 

2025-06-23 08:40:09

⑥強度近視が引き起こす合併症

強度近視が引き起こす合併症とは
 
近視が強いだけだから」と安心していませんか?
実は、強度近視は“目の病気の温床”でもあるのです。
 

例えば、網膜剥離、黄斑変性、緑内障などの合併症が起こりやすいことはよく知られています。
下図にそれぞれの病気の発症リスクについて添付しておきます。

強度近視の定義と眼軸長の影響

● 強度近視(high myopia)の定義

指標 基準値
屈折値  −6.0D以上
眼軸長  26.5mm以上(平均は23.5〜24mm)
 

● 眼軸長と病的近視のリスク

  • 眼軸長が27.5mmを超えると、病的近視関連の変性リスクが急増

  • 30mm以上では網膜変性・新生血管黄斑症・失明のリスクが顕著に上昇

  • 特に眼軸30mm以上は、黄斑部の視機能低下と直結


したがって、強度近視の方はさまざまな病気のリスクとなっているので、
定期的に眼底検査を行うことが大切となってきます。


院長まつやま

2025-06-22 13:14:42

⑤見落としがちな近視のサイン

目を細めるクセが視力低下を招く?
見落としがちな近視のサイン


 写真を見ると、子どもがいつも目を細めている・・・
こんな経験ありませんか?
これは、視力低下のサインかもしれません。
 
実は目を細めると、遠方のものが見えやすくなるのです。
これをピンホール効果と言います。
例えば、カメラの絞りの機能と同様に、
目を細めると直進性の高い中心光線だけとなります。

そのため、網膜上のボケがへり
近視乱視などの屈折ズレも減るのです。

学校の検診などで、目を細めてみていると、
実際の視力低下を見逃す原因にもなりかねません。

子どもはなかなか自分から
見えにくいとはいいません。
これは自分の視力に気づいていなかったり
当たり前になっていたり主観的な判断に頼っているからです。
 
目を細める」は目からのSOSです。
これを早期発見の目安として、眼科受診をし、
子どもの視力を守りましょう。

院長まつやま


 

2025-06-22 13:03:04

④近視が加速するデジタル習慣

近視が加速するデジタル習慣
 
いまや、誰もがスマホが手放せない生活。
でも、その代償として視力を失っていませんか?
 
近距離作業と眼軸伸長の関係

眼軸長とは?
 眼球の前(角膜)から後ろ(網膜)までの長さ
 正常眼軸長:23.5~24.0 mm
 眼軸が1mm延びると、近視度数はおよそ−2.7D進行するとされる。

近距離作業が眼軸長を伸ばす仕組み

メカニズム 内容
調節性ストレス 長時間のピント合わせが続き、眼球の成長シグナルが刺激
網膜後方への虚像 近距離作業により光が網膜より後方で焦点を結び、眼軸長↑の引き金になる
視環境の単調さ 室内・近距離に限定された視野が、遠近のピント調節を妨げる

学童への「スクリーン時間ガイドライン」
 厚労省や日本小児科学会は1日2時間以内を目安としています。
 
まとめとしては、
スマホのある日常」には、正しい距離時間のルールが必要です。
 
院長まつやま

2025-06-22 12:43:28

③生活習慣が左右する近視リスク

生活習慣が左右する近視リスク
遺伝は言い訳なのか?

 
近視だから仕方ない」と諦めているかとも多いのではないでしょうか?
本当にそうなのでしょうか?
 
近視には、もちろん遺伝要因もありますが、
環境要因も大いに関わっていることが最近わかってきました。

同じ遺伝背景でも、生活スタイル近視発症率が変わってきます。

のどちらかに近視があると、近視の発症率は3倍になると言われていますが、
環境要因はそれをチャラにするくらいの影響がある、とも言われています。

この環境要因とは、主に、
屋外活動、読書距離、スマホ時間、などです。
 
環境を整えれば、遺伝があっても近視の進行は防げる。
これは子どもが小さいうちから(まだ目が育ってくる前から)
実践することに意義があります。

院長まつやま


 

2025-06-21 14:58:35

②近視は屋外時間がカギ

勉強だけじゃない!
屋外時間がカギになる近視の真実

 
 
勉強ばかりしていると近視になる・・・
そのようにおもっている人もいるかもしれません。
実は、目の健康に最も大切なのは“外遊び”かもしれません。
 
近年の研究では、
屋外1日2時間以上過ごした子どもの近視リスク
低下した
ことが報告されています。

これは、おそらく、光刺激網膜のドーパミン分泌を促し、
眼軸伸長を抑制しているのでは、とのこと。

晴れの日に公園へ行くことが、最高の近視予防策かもしれません。
 
家にこもってスマホやタブレットをいじる毎日よりも、
毎日の「外遊び」こそが、目にとって最高の予防策です。

院長まつやま


 

2025-06-21 08:30:47

①世界の半分は近視!?

世界の半分は近視!?
いま、近視が世界的な問題になっている理由

 
クラスの半分以上の児童が眼鏡をかけているから、近視はしょうがない・・・
そう思っている親や子供もおおいかもしれません。
実は今、世界中で“近視のパンデミック”が起きています。
 
世界保健機構(WHO)の推定では、
2050年までに世界人口の半数が近視になるとの結果が出ています。

アジア圏(特に都市部)では、
すでに児童近視率80〜90%にも達しています。

なぜ増えているのか?
いくつかの因子が考えられますが、次のようなものが有力視されています。
・屋外活動の減少
・スマホ
・学業の高度化


これらへの国際的な取り組みもすでにはじまってきており、
台湾シンガポールでは国をあげて、子どもの屋外活動を推進しており、
近視の進行予防に結果をだしてきています。
 
近視はもはや一国の問題ではなく、
世界的な視機能障害のリスク因子です。
 
院長まつやま

2025-06-20 14:52:44

  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5