まつやま眼科

まつやま眼科 広島市,南区,段原,日帰り手術,白内障手術,緑内障,コンタクトレンズ

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医療のトピック

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懲罰的損害賠償

ジョンソンandジョンソン(JJといえば、眼科の世界ではコンタクトレンズで有名ですが、その他にも、白内障手術器械眼内レンズのみならず、各科の様々な内服薬を扱っている世界有数の製薬会社です。

ところが、訴訟王国アメリカで、このほどJJに対して、8550億円の賠償金を支払う判決がでて、話題となっています。


訴えた人は、
自閉症の治療のためにJJの薬を内服し、その副作用で女性化乳房になったとのこと。
アメリカの司法では、訴えられた内容によっては、将来的に同様の被害を抑制するため、
懲罰的損害賠償といわれる制裁金を課せれることになっています。

以前から有名な話では、マクドナルドのドライブスルーでコーヒーを注文した女性が、自分の過失でコーヒーをこぼし、
火傷をしたにもかかわらず、マクドナルド側に3億円の損害賠償が課せられたり、
日本でも有名な除草剤のせいで
がんになったとする裁判で、化学メーカー側に2200億円の賠償命令がでたりと、日本では考えられない賠償金を課す判例が続出しています。

今回の件も、JJ側は上訴の予定とのこと。

医療には、副作用や合併症がまったくゼロということはありえませんが、このことを事前に患者さんに説明しておく義務があります。
特に、手術を生業とするわれわれは、手術で得られる
効果とその合併症功罪を患者さんに十分に説明し、双方が納得した上で手術をしなくてはいけないことを改めて強く感じました。

院長まつやま

2019-10-15 09:05:28

小林幸子さん、網膜剥離に

歌手の小林幸子さんが、右眼の網膜剥離を発症し、9/24緊急手術を受けていたことがわかりました。

小林さんによると、9/18頃から右眼に蚊のようなものが飛ぶ症状がではじめ、その後、タピオカのような黒い粒がたくさん見えるようになり、視力も0.07まで下がったとのこと。
手術は
硝子体手術を行い、現在は眼内にシリコンオイルが入ったままだそうです。

すでに9/29には仕事に復帰しているとのことで、一見ハッピーにのように見えます。
しかし、眼科医として、このような方法はお勧めできません
おそらく、仕事が忙しいために、眼内にシリコンオイルをいれたままにしておく方法を選択したものと思われますが、通常はそのようなことはしません。


網膜剥離に対する通常の硝子体手術は、術後に眼内に特殊なガスをいれて、手術を終了します。
眼内をガスで満たしておくことによって、ガスの浮力で剥離した網膜を復位させるのです。
この特殊なガスは、2週間で吸収し、眼内は体液におきかわってきます。
この2週間の間に、網膜剥離の原因となった
網膜裂孔に行ったレーザー治療が乾いてくることで、網膜剥離が完治するのです。

そのためには、術後2週間程度、うつぶせ姿勢頭位の向きの制限があります。
おそらく、この術後の2週間の頭位制限が仕事に影響するために、
シリコンオイルを選択したのでしょう。
しかし、シリコンオイルは、再度、除去手術が必要となります。
実際に、小林さんも、年末か年始に再手術を予定しているようです。
また、シリコンオイルによる網膜復位の力はガスには及ばないことが分かっています。
また、シリコンオイル下で、網膜剥離の再発の原因となる
増殖性網膜症が進行するリスクも指摘されています。

やはり、それなりの病気の時には、休養期間を設け、しっかりとした治療をするべきかと思います。

院長まつやま

2019-10-12 08:50:39

妊婦さんと薬



「風邪をひいたけど、妊娠中なので薬は飲まない」という方は多くいます。
それは胎児への影響が全くないとする安全な薬はほとんどないからです。

薬の添付文書では、多くの薬剤は「薬の投与が胎児へのリスクより母体に有益であると考えられる場合の投与」とされています。
これは、妊婦さんでの臨床研究が倫理上できないからであり、妊娠マウスなどの実験動物で薬剤を過剰投与して、その副作用をみているからです。

では、妊婦さんに使える薬がないのかといえば、そうでもありません。
次の点をご理解いただき、過度に心配する必要はありません。
しかし、内服する場合は自己判断せずに、まずは医療機関に相談することが大事です。

まず、多くの妊婦さんが心配されることは、「薬を飲んだら赤ちゃんが形態異常になるのではないか」ということです。
ヒトの出生時に
形態異常で生まれてくる頻度は、一般に35%とされています。
薬の影響がこの数字を上回る場合には、そのような薬剤は使用禁忌とされています。
眼科でも、例えば緑内障でもっとも使用されている薬剤は「胎児に対する影響は不明」とされており、妊婦さんにしばらく点眼を中止するような処置をとらせていただいたり、薬剤の変更を勧める場合もあります。

大切なのは、胎児への薬や放射線などの影響は、時期により大きく異なることです。
妊娠時期により、上図のような時期に分けられます。


基礎疾患があり、薬が必要な場合は、広島県では広島大学病院に「妊娠と薬情報センター」が設置されています。
基礎疾患があり、内服が必要な場合には、まずはお近くの産婦人科に、また点眼が必要な時には眼科に相談してください。

院長まつやま

2019-10-11 08:49:30

プロアクティブ

プロアクティブと聞くと、皆さんは、ニキビの宣伝かと思うかもしれません。


しかし、
プロアクティブとは特殊な治療法の呼び方で、あらかじめ悪くなる前から、予防的に行う治療法のことをいいます。
ちなみに、プロアクティブとは「前向きな」という意味の形容詞で、この
プロアクティブ療法の逆が、リアクティブ療法通常の治療で、症状がでてから治療を行う方法)となります。


例えば、
アレルギー性結膜炎
毎年、花粉症の時期に増悪して、二進も三進も(にっちもさっちも)いかなくなるような方がいます。
このような方は、症状が軽快した後でも、粘膜に炎症が残っているため、点眼の回数を減らしつつも治療を継続していくことで、再び症状が増悪するのを予防することが可能です。
これをプロアクティブ療法といいます。


また、
アトピー性皮膚炎でも、症状が軽減しても、そのまま放置しておいてはいけません。
一見、皮膚が正常になったように見えても、皮膚の細胞には炎症が残っていて、再び、炎症が生じやすくなっているからです。
このような潜在的な炎症に対して、この
プロアクティブ療法を行うと、症状の増悪を予防することができます。


そう考えると、普段からニキビ予防で洗顔することも、確かにプロアクティブ療法であり、広告宣伝の効果から、言葉の認知度としては抜群です。

重症のアレルギー性結膜炎アトピー性皮膚炎の方は、ぜひ、この方法を知っておいていただきたいと思います。

院長まつやま

2019-10-10 08:41:53

人の寿命

生きとし生けるものには、必ず寿命があります。


人の寿命には、その人の両親の寿命が影響していることは、経験上、理解できる方も多いかと思います。

しかし最近の研究では、両親だけでなく、3親等にあたる叔父や叔母の寿命も影響することがわかってきています。


これは2万人以上家系図のデータを解析して判明したものです。
これまでも、
寿命には地域差が影響するとか、貧富の差などの社会的な背景が影響するといわれてきました。

しかし今回の研究では、地域差や社会的に異なった生活などの環境因子は寿命にはあまり関係していなかったとのこと。
つまり間接的ではありますが、
寿命には長寿の遺伝子が関係することを裏付ける結果です。


一方で、長生きした人のみをピックアップした別の研究では、
長寿の要因はライフスタイルによるものと結論づけているので、研究対象や方法によって、長寿の要因は変わってくる可能性があります。


今後は、異なる世代や地域別の家系図を解析していくことで、より遺伝的な要因を研究していく必要があります。

院長まつやま

2019-10-09 08:47:03

新しい目薬

秋になって、立て続けに目薬の新薬2種類発売されました。

ひとつは抗生剤
アジマイシン点眼
これは
結膜炎ものもらいに対する目薬です。
従来の抗生剤の点眼と大きく違うところは、その点眼回数です。
今までの抗生剤の点眼は1日に4回点眼するのが通常でしたが、これは忙しい方にとっては、結構手間ひまです。
今回のアジマイシン点眼は、最初の2日は123日目からは1日1回の点眼で効果があるとのこと。
これだと、忙しくてなかなか日中に点眼できない学生や会社員、コンタクトレンズを装用していてなかなかはずせない人たちも助かります。

もうひとつの新発売の目薬は、花粉症
アレジオン点眼
従来からアレジオン点眼自体はありましたが、これはやはり14回の点眼が必要でした。
今回のものは、有効成分の濃度を倍にして、その分、点眼回数を12にしたとのこと。


緑内障の点眼も、現在は1日1回点眼のものがメインですが、最近は、点眼回数を減らして、なるべく患者さんの負担を減らそうと工夫をしている点眼が多いようです。
緑内障の目薬は、お年寄りによる点眼の指し忘れを防ぐ意味も大きいようですが、点眼回数↓の流れは、忙しい現代人に合わせた時代の潮流のようです。

院長まつやま

2019-10-08 09:11:45

血圧

の日本における3大死因は、1がん2心疾患3脳血管障害です。

がん年齢によってリスクが増加することが判明しているため、人間の寿命とがんとの闘いはこの先も必然です。

一方で、
心疾患脳血管障害も、血管の年齢性変化に伴い、今後ますます増加していくことが予想されています。
心疾患脳血管障害生活習慣病に大きく左右されますが、中でも、特に高血圧との関連が強いといわれています。

血圧は自宅でも簡単に測れるため、自分である程度リスクを管理できるという意味では自己血圧測定が大事になってきます。
現在は、簡易血圧計が安いものでは2000円台からアマゾンで販売されています。
定期的な自己血圧測定にはいくつかの注意点がありますので、以下のことに注意してもらうことが大事です。

朝は起床後1時間以内、夜は就寝前に測定する。
排尿をすませてから測定する。
食前、内服前に測定する。
1~2分安静後に測定する。
心臓と同じ高さで測定する。

ちなみに家庭内血圧の目標値は135/85mmHg以下となります。
当院では脳血管障害の目安となる眼底血管
高血圧変化動脈硬化性変化眼底写真でチェックすることができますので、気になる方は教えてくださいませ。

院長まつやま

2019-10-07 08:58:55

線虫によるがん検査

線虫とは、体長が約1㎜の線形動物であり、食中毒として有名になったアニサキスもこの線虫のひとつです。

体のつくりと遺伝子構造が非常にシンプルなので、よく研究の対象として、実験に利用されてきました。


2015年に九州大のグループが、有名な学会誌に、
線虫がんの発見に利用できるかも、とのセンセーショナルな論文を発表しました。
線虫には独特の嗅覚があり、がん患者の尿に含まれる特有のにおいに近づき、健康な人の尿からは逃げる性質があるとの特殊な発表です。

そのきっかけとなったのは、サバの生食で有名なアニサキスを内視鏡で胃から取り除く際に、たまたまアニサキス
胃がんに吸着していたのを経験したことだったとのこと。
世の中、何が功を奏するのか全くわかりません。


この
線虫を用いた検査をがん患者1400に実施した結果、85%の確立で的中したとされ、特に初期のがんほど、的中率が高いとのこと。
まさにスクリーニングとしては願ってもないことです。

また反応するがんの種類は、をはじめ、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、子宮、前立腺など
15種類のがんに及びます。


実は、すでにこの検査が実用化されることが決まっています。
来年1から実用化予定で、1回の値段は9800と、とてもリーゾナブルです。
通常のがんのスクリーニングは、高額な器械や試薬を必要としますが、この方法では
線虫尿だけで検査が済むからこそ、なせる業ですね。

すでに問い合わせが殺到しているとのことですが、尿1摘で簡単に15種類のがんのスクリーニングが8割以上の確立でできるものなら、ぜひ、私もうけてみたいものです。


院長まつやま

2019-10-05 08:43:31

緑内障と視野検査


緑内障とは「眼圧により視神経が障害され、それに一致する視野障害がみられる」病気です。
したがって、その進行を見極めるための
視野検査は必須です。

ところが、実際に
視野検査をしてみると、片目10分弱の時間を要し、しかもかなりの集中力を必要とします。
その結果、その日の体調等により、かなり検査値にばらつきが生じてしまいます。

視野検査の結果も、視力や眼圧のように数値化して、緑内障の視野進行の程度をコンピュータで判断することが可能ですが、
視野検査の検査値がばらつくと、この判断が難しくなります。


視野検査の結果を用いて緑内障が進行しているかどうかを判断するには、半年ごとの視野検査の間隔では2.4年分のデータが、また4か月ごとの視野検査の間隔でも2.1年分のデータ蓄積が必要と言われています。

したがって、信頼性や再現性が高い
OCT(光の干渉波を用いた眼底のCT検査のようなもので、網膜の厚さから緑内障の程度を判断する機器)の検査を視野検査と並行して行い、緑内障の進行が疑われる症例には早めに治療を強化していくことが望ましいと思われます。

院長まつやま

2019-10-04 08:55:10

網膜色素変性症の新しい治療

網膜色素変性症は目の遺伝病で、暗いところで物が見えない鳥目の症状からはじまり、視野狭窄視力低下、進行すれば失明につながる病気です。

日本でも国の難病指定疾患として中途失明原因3に位置付けられ、現在のところ、有効な治療法はありません。



網膜色素変性症の病態解明や治療確立のために、網膜色素変性症を発症したウサギを使ってさまざまな実験が行われてきましたが、このたび、東北大学にて、緑内障治療薬のひとつが網膜色素変性症の網膜保護に効果があることが発表されました。


ただ点眼のままでは効果が薄いとのことのことで、徐々に薬剤が溶け出すような特殊な樹脂を3Dプリンターで作成し、強膜に縫合して長期経過を観察したそうです。
その結果、長期にわたって薬剤の眼内濃度が維持され、薬剤が光から視細胞を保護する効果が確認されました。


これを受けて、近いうちに人での治験がはじまるそうです。


この病気は進行してしまうと視細胞が損傷され、元に戻らなくなるため、予防治療としての早期の網膜保護が大事になってきます。


網膜色素変性症の治療としては、ウイルスを使った治療やiPS細胞を使った治療が今年中にも治験で始まろうとしています。

どの治療法にせよ、人での効果が確認されれば、患者さんにとっては福音となることは間違いありません。
なるべく早く臨床治療薬として認可していただきたいものです。

院長まつやま

2019-10-03 08:53:41

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