6. 猫は腎臓病が多い
高齢猫の死因トップは腎臓病
猫にとって最も身近で深刻な病気のひとつが慢性腎不全です。
特に高齢期の猫では死因の第1位となっており、多くの飼い主さんが直面する問題でもあります。
なぜ猫は腎臓病になりやすいのか?
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猫は砂漠出身の動物で、水の少ない環境に適応するため腎臓を小さく進化させ、濃縮尿を作る能力に特化しました。
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その代償として、腎臓に常に強い負担がかかり、加齢とともに腎機能が低下しやすいのです。
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さらに猫は「水をあまり飲まない」習性があり、脱水になりやすいことも腎臓への負担を悪化させます。
慢性腎不全の症状
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よく水を飲むようになる、多尿になる
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食欲低下、体重減少
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嘔吐や元気の消失
これらは進行した段階で現れるため、早期発見が難しい病気でもあります。
飼い主ができる予防・対策
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定期的な血液検査・尿検査:特に7歳以上の猫は毎年チェックを。
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腎臓病用の療法食:低リン・低タンパク食は進行を遅らせる効果が証明されています。
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水分摂取を促す工夫:自動給水器やウェットフードで水分補給をサポート。
まとめ
院長まつやま
(まつやま眼科)
2025-10-09 08:26:34
医療のトピック