7. コウモリはウイルスに強い
ウイルスの運び屋なのに病気にならない?
コウモリは、先の新型コロナウイルスの宿主としても有名になりましたが、その他にも、エボラウイルスやニパウイルスなど、人間にとって致死的になり得るウイルスを多く保有していることが知られています。
驚くべきことに、コウモリ自身はそれらのウイルスに感染しても重い病気を発症しにくいのです。
進化で獲得した特別な免疫システム
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コウモリは飛行という高エネルギー活動に適応する過程で、常に体温が発熱レベルに近い状態になりました。
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この環境に耐えるために、炎症を抑制する特殊な免疫システムを進化させたと考えられています。
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結果として、ウイルスに感染しても過剰な免疫反応が起こりにくく、「ウイルスと共存」できると考えられています。
人類への影響
まとめ
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コウモリは多くの危険なウイルスを保有しているが、自身は発症しにくい。
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特殊な免疫抑制システムが「ウイルスとの共存」を可能にしている。
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この仕組みの解明は、感染症医学に大きなブレイクスルーをもたらす可能性がある。
院長まつやま
(まつやま眼科)
2025-10-10 08:22:20
医療のトピック