アトピーと角膜血管新生の関係とは?
角膜血管新生とは
角膜は本来、透明で血管のない組織です。
しかし、炎症や外傷が続くと角膜に異常な血管が侵入することがあります。
これを角膜血管新生と呼びます。
アトピー性皮膚炎の患者さんでは、慢性炎症や目をこする習慣が原因となり、角膜血管新生を起こすことがあります。
なぜアトピーで角膜血管新生が起こるのか
症状
-
視力低下(血管が瞳の中心部にかかると著明)
-
角膜の白濁、赤み
-
光がにじんで見える(ハロー、グレア)
-
ドライアイや異物感を伴うこともある
治療
-
炎症コントロール
-
抗アレルギー点眼、ステロイド点眼(短期)
-
免疫抑制点眼(タクロリムスなど)
-
角膜血管新生への直接治療
-
抗VEGF薬(点眼または注射)の研究・臨床応用
-
レーザー治療や冷凍凝固(特殊なケース)
-
重症例
放置するとどうなる?
-
角膜の透明性が失われ、不可逆的な視力障害がのこります
-
角膜移植の成功率も低下(血管があると拒絶反応が強く出やすい)します
-
早期治療と炎症コントロールが視力を守る鍵となります
まとめ
-
アトピー性皮膚炎の患者では、慢性炎症で角膜血管新生が起こりやすくなります
-
血管が角膜中央に伸びると、眼鏡やコンタクトでも矯正できない視力低下をきたします
-
治療は炎症コントロールが基本で、抗VEGF療法や角膜移植が検討される場合もあります
まつやま眼科では、角膜新生血管が進行するまえに、なるべくできる治療を全力で行います。
角膜新生血管が進行した場合は、保険適応外治療となりますが、抗VEGF抗体(アバスチン)点眼や角膜新生血管に対する直接レーザー治療を行います。
アトピー 角膜血管新生, 角膜に血管が伸びる, 角膜濁り アトピー, アトピー 目の炎症
院長まつやま
(まつやま眼科)
この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、
広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。
2026-01-31 08:29:53
医療のトピック