いまや現代人の必須アイテムとなったスマートフォン(スマホ)。
電車内で皆がスマホを見るためにこうべを垂れている姿はまるで宗教の儀式のようで、異様な光景に写ります。
最近のスマホはますます高性能となり、カメラはすでにデジカメの性能とかわらず、音楽再生もブルートゥースでお手の物、録音機能は学会や会議で重宝しまくり、外人が外来に来た時には翻訳機としても使えるなど、まさに最強のツールです。
一方でスマホが脳に異常をきたす可能性は当初からずっと指摘されており、脳腫瘍との関連性や子供の脳の発育に影響する可能性が指摘されています。
一昨年、カリフォルニアでは、「電磁波が脳に影響を及ぼすため、スマホを遠ざける」ようガイドラインがだされています。
またスマホの子どもへの影響に関しては、インターネット習慣の多い小児の大脳皮質にMRIで発育不全がみられるとする報告や、急性の内斜視をきたした報告があります。
われわれ利用者には非常に便利で、すでに生活になくてはならないツールであるスマホですが、今後、いい方向に進化させるために、更なる調査と知識の集積が必要です。
院長まつやま
2019-07-10 08:47:35
医療のトピック