まつやま眼科

まつやま眼科 広島市,南区,段原,日帰り手術,白内障手術,緑内障,コンタクトレンズ

〒732-0818 広島県広島市南区段原日出1-15-13
段原スクエア2F
TEL 082-510-5533
診療時間内は電話予約受付中
スタッフブログ
▲Mobile Site
HOME»  ブログ»  医療のトピック»  目からの情報

目からの情報

目からの情報

外界からの情報80%以上視覚から入ってくる」という話を聞いたことがある人は多いかもしれません。

われわれ眼科医も、目の大切さを患者さんに説く場合には、よく口にするフレーズです。
いわゆる、
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚5感でいうと、もっとも視覚からの情報が多いのは確かです。

では、この
80%の数字はどこからきた数字で、何を根拠にしているのでしょうか?

この「外界からの情報の
80%」について、過去の著書や文献を検索してみると、
教育機器関係の著書にて83%の数字が、また情報心理学の著書にて90%の数字がでてきますが、
どちらもその根拠をはっきり示していません。

しかしさらに調べてみると、40年前神経生理学の教科書に、その根拠があるようです。
この報告では、感覚受容器の数をはじめ、求心性線維の数、神経細胞の平均放電頻度などから、脳への総入力情報量を求め、
この積算を根拠に情報量を算出
しているとのこと。

日々、日進月歩の医学ですが、意外なことに、このような一見確かそうな情報に限って、40年前の文献を根拠にしているのは意外です。
現在のより進歩した測定機器や医学の知識をもってすれば、もっと正確で、根拠のある数字が導き出せそうなものです。
しかし、この80%という数字で特に不利益を被る人もいないため、
このくらいの数字であれば、経験上、皆が納得する相場の数字…ということのようです。

いづれにしても、視覚からの情報が圧倒的に多いことは確かであり、目が大切な器官であることにはかわりありません。

院長まつやま

2020-02-15 08:45:20

医療のトピック