まつやま眼科

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加齢黄斑変性症のiPS細胞移植

加齢黄斑変性症のiPS細胞移植



京都大の山中教授ノーベル医学賞を受賞して脚光を浴びたiPS細胞ですが、
この
iPS細胞を初めてヒトに移植したのは、日本加齢黄斑変性症の患者です。

その時は、患者本人
iPS細胞を用いた細胞シートを移植し、
一説では1億円の経費がかかったとも言われています。

その後、
加齢黄斑変性症に対するiPS細胞移植5の患者に行われていますが、
これらの患者には、1例目のiPS細胞移植よりも進化した方法で行われています。

まず1点目は、
使用した
iPS細胞は、拒絶反応を起こしにくい他人から採取した細胞を用いていることです。
この方法であれば、あらかじめ様々な組織の細胞をストックしておくことが可能であり、
移植までの時間と費用大幅に軽減することが可能です。

また2点目は、
細胞をシート状にすることなく、懸濁液(濃い状態の液状細胞)をそのまま移植したことです。
細胞をシート状に培養するためには、技術もさることながら、時間も必要です。
またシートを移植する時も、網膜を部分的に切開して、細胞シートを網膜下に移植するため、
網膜のダメージは避けられません。
懸濁液であれば、網膜は注射針の穴のダメージだけで事足り、手技的にも容易です。

現在、この新しい方法で行ったiPS細胞移植後の5の経過を1年以上観察できているとのことですが、
大きな拒絶反応もなく、経過良好とのこと。

今後、他の組織においても、同様の手技を用いた
iPS細胞移植がますます加速していきそうです。

院長まつやま

2020-06-19 08:39:40

医療のトピック