まつやま眼科

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糖尿病黄斑浮腫と透析

糖尿病黄斑浮腫と透析



糖尿病黄斑浮腫は、眼底の中心にあり、視力をつかさどる「黄斑」にむくみを生じ、
視力が大きく低下してしまう糖尿病合併症です。

同じように糖尿病の眼合併症である糖尿病網膜症は、
治療の進歩により失明頻度が大きく低下しましたが、
黄斑浮腫はその発症頻度が増加してきています。

現在も、目に注射をすることで黄斑浮腫を軽減する治療は行われていますが、
あくまでも対症療法であり、また数か月後に再発することを繰り返す症例が多くみられます。

糖尿病の患者では、網膜症以上に腎症による全身状態の悪化が問題となっています。
腎症進行例では、血液透析による治療が必要となりますが、
この血液透析により、糖尿病黄斑浮腫改善効果があることが報告されています。

対象は、血液透析が開始された糖尿病黄斑浮腫の患者70人、132眼です。
1年間にわたり、黄斑部の網膜の厚み視力の経過を観察しています。

黄斑部の網膜の厚みに関しては、
透析開始1か月後から1年後まで、有意に厚みが減少していました。
また、視力に関しても、1か月後から1年後まで、有意に改善していました。

しかしながら、もともと視力0.4未満の患者では、
網膜の厚みは改善したものの、視力の改善効果はみられませんでした。

この研究により、透析による全身状態の改善が、
糖尿病黄斑浮腫による形態的・機能的改善に寄与することが示されています。

透析前の視力によって糖尿病黄斑浮腫の改善の程度が変わることから、
透析の導入にあたっては、腎機能はもちろんのこと、
今後は視機能に関しても考慮しなければいけない可能性があります。

院長まつやま

2020-10-13 08:45:20

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