まつやま眼科

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糖尿病網膜症とAI

糖尿病網膜症とAI



糖尿病網膜症は、黄斑部浮腫が生じたり、硝子体出血を発生しない限りは視力には影響が少なく、
検診を行わなければ見逃される病気です。

また、糖尿病網膜症は、眼底の周辺部から発生するため、
眼科医による散瞳下での眼底精査や、広角眼底カメラによる観察が必要です。
さらに、糖尿病網膜症の進行を確認するためには、
蛍光眼底造影検査光干渉断層撮影OCT)を用いた血管撮影が必要となります。
したがって、一度、糖尿病と診察されれば、眼科への定期的な受診は必須となります。

ところが、糖尿病の治療は受けながらも眼科受診していない患者は、
前提の半数以上にのぼると推測されています。

それを補完するものとして、人間ドック内科での眼底カメラ撮影が行われていますが、
眼科以外の科の医師にとって、糖尿病網膜症診断は容易ではありません。

アメリカでは、2018年に、眼底カメラAIを搭載し、
糖尿病網膜症スクリーニングを行う機器が、FDAにより承認されました。

この自動判定システムは、主には内科かかりつけ医が使用することを想定しています。
通常の眼底カメラを用いて眼底を撮影し、これがクラウドに転送されます。
AIがこの画像を解析し、糖尿病網膜症を診断します。
結果は1分以内に送付され、
眼科専門医紹介する」か「12か月以内再撮影を勧める」の結果が表示されます。

欠点としては、眼底撮影が周辺部まで撮影できないため、
早期網膜症を見逃してしまう可能性あることです。
また、AIによって眼科専門医におくられた時には、
すでに網膜症進行してしまっている可能性が考えられます。

しかしながら、眼科に受診していない間に、
失明手前まで進行してしまうような網膜症を未然に防ぐ意味では、
このようなシステムは有用かと思います。


院長まつやま

2020-10-16 08:55:16

医療のトピック