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iPS細胞によるがん治療

iPS細胞によるがん治療



先日、他人のiPS細胞から作成した網膜の細胞を、
網膜色素変性症の患者に移植する手術が、日本で成功した話をしましたが、
他の疾患分野でも、iPS細胞による臨床応用が加速してきているようです。

今度は、がんの治療にiPS細胞を利用しています。

これまでのiPS細胞による治療は、
病気外傷により機能しなくなった組織をiPS細胞から分化させた組織で代替する、再生医療でした。

この度のがんに対する応用は、がんを攻撃し、
免疫力を高める作用のあるT細胞iPS細胞から作成し、がん患者に投与する方法です。

この特殊なT細胞は、ナチュラルキラーT細胞NKT細胞)とよばれ、
ヒトの血液中には0.01%しか含まれていないことがわかっています。

今回の治験では、健康な人血液中に含まれるNKT細胞から、まずiPS細胞を作成します。
このiPS細胞は通常の細胞より増殖させることが容易ですので、
これを大量に増やし、再度、NKT細胞に変化させます。
そのNKT細胞を、2週間ごと、計3回がんの近くの動脈に投与します。

まずは、あまり予後のよくない頭頚部がんに対して行う予定であり、
すでに1人の患者には投与を終了しています。

今後、2年間の治験期間の間に、安全性効果を確かめる予定です。
将来的には、肺がんなど、患者の多い他のがんもターゲットにしていきたい考えです。

がんの治療は、今までは、手術、抗がん剤、放射線治療が3本柱でしたが、
最近、これに免疫療法が加わりました。
今回は、この免疫療法に、さらにiPS細胞による技術をプラスした治療となります。
理論的には、他のがんにも応用可能かと思いますので、
今後の新しいがん治療への道が開ければと思います。

院長まつやま

2020-11-13 08:47:38

医療のトピック