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糖尿病網膜症の疫学

糖尿病網膜症の疫学

糖尿病現代病のひとつとして、世界で誰もが知る、最もポピュラーな全身疾患です。

日本でも疑い例を含めると1,000万人以上の患者がいるとされていますが、
2017年の推計では、全世界4億2,500万人に上ると推測されています。

この人数はさらに増加することが予想されていて、
2045年には6億9,300万人になると予想されています。

糖尿病の診断や血糖コントロールの指標にはHbA1cという数値を用いますが、
このHbA1c6.5%以上(正常値は6.0%まで)の割合は、男性18.1%女性10.5%います。
つまり、すでに国民の10人に1人糖尿病の可能性が高いのです。

さらには、糖尿病の可能性が否定できないHbA1c6.0%~6.5%の人の割合も、
男性13.7%女性18.1%と、かなり高い値を示しています。
これらの方々は、いわゆる予備軍に相当すると考えられます。

糖尿病3大合併症は、眼症、腎症、神経症です。
眼症については、そのほとんどが糖尿病網膜症となります。
世界人口規模で糖尿病網膜症有病率を調べた研究では、
糖尿病の中で糖尿病網膜症に至っているのは35.4%でした。
つまり、糖尿病3人に1人はすでに糖尿病網膜症になっていることになります。

糖尿病網膜症はその進行の程度によって、
軽症単純網膜症中等症増殖前網膜症重症増殖網膜症に分類されますが、
重症増殖網膜症に至っている人は7.2%にのぼります。
また、糖尿病網膜症で視力に直接影響する糖尿病黄斑浮腫に関しては7.5%
増殖網膜症あるいは糖尿病黄斑浮腫のどちらかを有し、
視力が低下する可能性のある糖尿病網膜症は11.7%に上ることが報告されています。

しかし、悪いデータばかりではありません。
世界的に糖尿病の患者が増加してきているのに対して、
糖尿病網膜症に関しては、2000年以降は低下してきていることが示されています。

特に、この傾向は日本を含むアジア地域で顕著であり、
糖尿病網膜症の有病率は19.9%増殖網膜症1.5%糖尿病黄斑浮腫5.0%と、
世界でのデータと比較すると減少傾向です。

確かに、最近は失明に至るくらい重症の増殖網膜症を外来で診察する機会は少なくなりましたし、
近隣の内科医との連携も、糖尿病手帳や勉強会を通じてうまく回っているように思います。
糖尿病網膜症の患者の母数を減らすためには、内科の先生方のお力添えはかかせないため、
​引き続きご協力をお願いしたいと思います。

院長まつやま

2021-01-06 12:55:24

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