まつやま眼科

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前視野緑内障

前視野緑内障

今週は世界緑内障週間です。
写真は、緑内障のイメージカラーである緑色にライトアップされた松本城です。

緑内障とは、「眼圧により視神経が障害され、それに一致する視野障害がみられる」病気と定義され、
視神経の障害がでてはじめて、緑内障と診断されます。

以前は、視神経乳頭の所見をみて緑内障かどうかを判断する、というマニュアルな方法で診断を行っておりました。
これにはかなり眼科医自身の主観が入るため、あいまいなものもありました。
近年はOCT(眼底の断層撮影)を用いて、
網膜の神経の厚さを計測することで、緑内障の有無を診断することが当たり前となってきました。

このOCTには非常に早期緑内障を検出するプログラムも入っているので、
今まで緑内障と診断されていなかった極早期の緑内障まで見つけることができます。

一方で、緑内障の検査といえば視野検査も必須ですが、
視野検査で異常を認めるまでには、すでに視神経の40%が障害されているとされています。

そこで、極早期の緑内障で、まだ視野異常が検出されないタイプのものを緑内障の予備軍として統一し、
これを前視野緑内障と呼ぶことで統一されました。

ここで問題となるのは、前視野緑内障治療開始のタイミングです。
極早期であっても、緑内障変化が始まっているようであれば、治療を始めた方がいいのでは」、とする意見もあれば、
「日常生活に全く支障のない段階で、経済的負担副作用を気にしながら治療を始めるのは如何なものか」、
とする意見もあります。

緑内障ガイドラインでは、
「原則的には無治療で慎重に経過観察するが、
高眼圧・強度近視・家族歴など緑内障発症の危険因子がある場合は治療を開始する」、ことを推奨しています。

また臨床的に、視神経乳頭出血・落屑症候群・角膜の菲薄化があれば緑内障が進行しやすいので、
これらを合併している方は、前視野緑内障に対して、積極的に治療を行うほうが望ましいと思われます。

眼科医の間でも、まだ一致していない前視野緑内障治療のタイミングですが、
危険因子・進行リスク・副作用・患者さんの満足度などを総合的に判断して、
患者さんと相談しながら治療を選択していくしかないようです。

院長まつやま

2021-03-10 08:52:49

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