
2018年に、日本人の中途失明原因の最新の統計が報告されました。
1位は緑内障(28.6%)、2位は網膜色素変性症(14.0%)、3位は糖尿病網膜症(12.8%)、
その後、黄斑変性症(8.0%)、脈絡膜萎縮(4.9%)と続きます。
ちなみに10年前は1位が緑内障、2位が糖尿病網膜症、3位が網膜色素変性症でしたので、
この10年で、糖尿病網膜症での失明患者が減ったことが大きな変化かと思います。
これは眼科医と内科医にとっては非常に喜ばしいことです。
確かに我々眼科医が重症の糖尿病網膜症の患者さんをみる機会は激減しました。
これは、内科領域での糖尿病治療の進歩に加え、内科医の啓蒙活動やマメな眼科紹介が功を奏した形かと思います。
時代とともに病気のトレンドも変化していきますが、
我々ドクターも、常に病気のトレンドをはじめ、それらの診断・治療にタッチアップしていく必要があります。
院長まつやま
この記事は2018年のまつやま眼科ブログを再編したものです。
2022-03-16 08:43:57
医療のトピック