
コンタクトレンズを装用しているとアレルギー性結膜炎が増悪することが知られています。
これはアレルギー性結膜炎の原因となっているほこりや花粉等が
コンタクトレンズの表面に吸着し、常に目の表面を刺激するからです。
左の写真は、実際に表面に花粉が吸着しているコンタクトレンズの拡大写真です。
頻回交換のソフトコンタクトレンズでは、そのたびに取り替えるので特に問題ありませんが、
そうでないタイプのソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズでは、
この表面についた花粉が常に目の粘膜を刺激するため、
アレルギー性結膜炎が増悪します。
専用の洗浄液にてよく洗い、原因を除去することが大切です。
ちなみに、通常の抗アレルギー点眼はコンタクトレンズ上から点眼することが可能ですが、
症状が強いときに使用するステロイド点眼や免疫抑制剤の点眼は
コンタクトレンズ上からは点眼できませんので、
コンタクトレンズを装用する2分~5分以上前か、家に帰ってからはずした後に点眼する必要があります。
院長まつやま
この記事は2018年のブログを編集したものです。
2022-03-28 08:57:17
医療のトピック