むし暑い季節になってくると、気になるのが食中毒です。
2018年の食中毒の集計によると、
これまではニワトリなどにいるカンピロバクター細菌による食中毒が常に1位でしたが、
2018年は、なんとアニサキスによる食中毒が初めて1位になりました。
アニサキスといえば、サバの生食で胃に寄生することはよく知られていますが、
サバ以外にも、イカやサンマ、サケ、イワシなどにも寄生しています。
しかし、2018年のアニサキスの食中毒の原因は、
意外にも、カツオによるものが主だったそうです。
これには海水温の変化が影響している可能性が指摘されており、
昨年、カツオがとれた海域にアニサキスが寄生するエサが多かった可能性があるとのこと。
これも地球温暖化の副作用なのでしょうか?
アニサキスは魚の内臓に寄生しているため、
新鮮な魚の生食であれば、生身の生食でも問題ありませんが、
時間が経つにつれ、内臓から生身に移動してくるため、生身の生食で寄生します。
加熱や冷凍処理で死滅させることができるため、
60度で1分以上、あるいは-20度で24時間以上を目安に処理をすることが大事だそうです。
院長まつやま
この記事は2019年のブログを再編集したものです。

2022-06-01 09:07:43
医療のトピック