アレルギーといえば春先のスギ花粉が有名ですが、
最近は、季節に影響されないタイプのアレルギーが増えてきているように感じます。
また、梅雨の時期になって、一時期落ち着いていたアレルギーの患者さんがまた増加してきているようです。
この時期に特徴的な花粉はありませんが、
今年は春先からずっとPM2.5の濃度が高く、これがアレルギー症状の増悪に影響している可能性は否定できません。
しかし、この時期のアレルギーは、カビやダニによるものがメインと考えられます。
特に、ダニは6月から増殖をはじめ、7月にピークをむかえ、
秋になってダニが死んだ後も、その死骸がアレルギーの原因となります。
またアレルギー性喘息の原因の8割はダニが原因ともいわれています。
ダニは20~30度の温度で、湿度が60%以上のところを好み、
カビやフケなどを栄養源としています。
まさにこの梅雨時が、ダニにとっては格好の増殖期となるのです。
この時期にアレルギー症状が増悪してきている人は、
まずは屋内の掃除にて、ホコリやダニ、カビを減らすことを試みてください。
それでも症状が残るようであれば、
内服や点眼、点鼻薬にて、アレルギー症状をコントロールしていく必要があります。
院長まつやま
この記事は2019年のブログを編集したものです。

2022-06-15 14:17:11
医療のトピック