いまや現代人の必須アイテムとなったスマートフォン(スマホ)。
電車内や駅で、皆が一様にこうべを垂れている姿は、まるで宗教の儀式のようです。
最近のスマホはますます高性能となり、
カメラや音楽再生は当たり前、録音機能は学会や会議で重宝しまくり、
咄嗟の外人との会話にも翻訳機として活躍するなど、まさに最強のツールです。
一方で、スマホが脳に異常をきたす可能性は、発売当初からずっと指摘されています。
例えば、脳腫瘍との関連性や子供の脳の発育に影響する可能性などです。
2017年には、カリフォルニアの公衆衛生局が、
「脳を電磁波から守るために、スマホを体から遠ざけよ」とのガイドラインを発表し、全米で大騒ぎになりました。
またスマホの子どもの脳への影響に関しても、
インターネット習慣の多い小児の大脳皮質にMRIで発育不全がみられるとする報告や、
急性の内斜視をきたした報告があります。
われわれ利用者には非常に便利で、生活になくてはならないツールとなったスマホですが、
今後の共存にためには、更なる調査と知識の集積が必要です。
院長まつやま

2022-08-01 13:20:15
医療のトピック