加齢黄斑変性症は、現在、日本で失明原因の第4位を占める病気です。
もともと欧米では、失明原因の第1位を占める病気でしたが、
抗VEGF療法(抗VEGF抗体を眼内に注射する方法)が開発されてからは、
激減してきています。
それでも、一度症状が進行すると、まだまだ失明に至る症例も多いのが実情です。
そこで大事になってくるのが、加齢黄斑変性症の予防です。
加齢黄斑変性症には、いくつかの前駆病変が知られています。
物が歪んで見える症状で発症するのが一般的ですが、
症状が出る前であっても、眼底検査やOCT検査(目のCT検査)で簡単に診断することが可能です。
加齢黄斑変性症予防の三大要素は、禁煙、サプリメント、光の防御です。
喫煙者の病気のリスクは4倍になります。
また禁煙してからそのリスクが半減するまでは、10年もかかるといわれています。
サプリメントは、病気への進行が25%抑制されることが知られています。
また光の防御にはサングラスの着用のほか、
白内障手術の時に特殊に着色された眼内レンズを使用することなどがあげられます。
加齢黄斑変性症を発症すると、その反対眼にも5年以内に43%と高率に発症することが知られています。
できる限り、以上にお話した予防を行い、少しでもリスクを減らしておくことが大事です。
気になる方はご相談くださいませ。
院長まつやま

2022-11-29 16:19:36
医療のトピック