毎年3月上旬の1週間は世界緑内障週間に定められ、
緑内障啓発のための国際的イベントが世界各国で行われます。
今年は3月12日(日)から18日(土)までがその期間に当たり、
日本の各地で公共施設や病院がグリーンにライトアップされる予定です。
写真はライトアップされた小倉城です。
緑内障は日本での失明原因の第1位ですが、
アメリカでも失明原因の第2位です。
アメリカ眼科学会は定期的に眼病の啓発と提言を行っていますが、
以下は同学会が提示した緑内障の危険因子です。
緑内障のリスクに関連する因子として
(1)40歳以上、
(2)アフリカ系、アジア系、ヒスパニック系、
(3)眼圧が高いといわれたことがある、
(4)遠視または近視、
(5)眼外傷の既往がある、
(6)角膜が薄い、
の6つを挙げています。
この他、糖尿病、片頭痛、高血圧または貧血の合併も危険因子と述べています。
アジア人であるわれわれ日本人は、
白人よりもさらに緑内障になりやすいことが知られています。
緑内障は一般的には自覚症状が少ない病気ですが、
すでに早期の段階で永久的かつ不可逆的な視神経のダメージが進行してきており、
すぐにでも視力低下が起こり得る状態です。
失明を回避し、この病気にうまく対処するには早期発見が最も重要ですので、
上記の危険因子にピンときた方は早めの受診をお願いします。
院長まつやま

2023-03-08 08:37:50
医療のトピック