コンタクトレンズにさらなる機能をもたせたものをスマートコンタクトレンズといいます。
現在では、コンタクトレンズにセンサーを組み込み、
24時間、眼圧を連続測定できるコンタクトレンズが既に登場し、
日本でも臨床応用されています。
今回、新しく発表されたものは、血糖測定ができるコンタクトレンズです。
このスマートコンタクトレンズには、超薄型の電気回路とチップが内蔵され、
微弱な電流変化から、糖濃度を測定できる仕組みです。
このコンタクトのさらにスゴイところは、
目につけた状態で自動で発電し、眼表面に薬剤を投与することまでもできることです。
ウサギを使った実験では、血糖測定と薬剤伝達機能の安定性がすでに確認されています。
また厚さは約0.2mmで、これは眼圧測定用のレンズよりも薄い仕様となっています。
この薬剤伝達機能は、
将来的に糖尿病網膜症の治療に応用できる可能性もあり、期待が膨らみます。
早く治験が完了すれば、近日中には製品化されるとのことですので、
新たな機能を兼ね備えたスマートコンタクトが、近々誕生するかもしれません。
院長まつやま

2023-03-25 16:33:51
医療のトピック