最近、少しづつ日差しが強くなってきましたが、
この時期に特に強くなるのが紫外線です。
太陽光により暴露される紫外線は、主に皮膚と目に障害を引き起こします。
目の障害としては、角膜炎や結膜炎が有名です。
よくスキーに行った後などに生じる雪目や、溶接工にみられる電気性眼炎などです。
これらは急性症状がメインであり、痛みを伴う激しい充血が起こります。
しかしながら、目の表面は治癒力も高く、
適切な点眼や軟膏にて一晩過ごせば、おおよその症状は消失します。
また、慢性症状としては、眼表面の翼状片や瞼裂斑、眼内の白内障などがあります。
やはり見え方に影響してくる時には、手術が必要となることもありますので、
気になる方は、定期的なチェックが必要となります。
対策としては、紫外線照射を防止するしかありません。
適切なつばの長い帽子とサングラスにて、9割以上の紫外線がカットされるといわれています。
特にサングラスは有用ですが、
サングラスの色の濃さと紫外線カット率は比例しないため、注意が必要です。
しっかりと紫外線カットしてあるものを購入するか、
メガネ屋さんで、お手持ちのサングラスの紫外線カット率を計測してもらうといいでしょう。
また最近は、眼鏡と同様に、調光機能(紫外線の量によって色調が変わる機能)を持ち合わせた
使い捨てコンタクトレンズも登場してきています。
個人的にこの調光コンタクトレンズを装用してみたところ、
運転やゴルフにはメリットがあるように思います。
ご希望の方はお申し出くださいませ。
院長まつやま
2023-05-15 13:14:28
医療のトピック