まつやま眼科

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699. 甲状腺眼症

699. 甲状腺眼症

甲状腺の前にあるホルモン分泌器官です。

甲状腺のホルモンは、新陳代謝を活発にし、心臓胃腸の働きを調節したり、
体温を調節したり、脳の働きを活性化したりする作用があります。

このホルモンは、通常の量より増加しても低下しても体調が悪くなり、
増加した場合を甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
低下した場合を甲状腺機能低下症(橋本病)
といいます。

バセドウ病眼症状甲状腺眼症バセドウ眼症)といいいますが、
その主要症状のひとつに眼球突出があります。

これは、甲状腺のホルモンが眼球の後方の組織(外眼筋脂肪、涙腺など)に炎症をおこし、
組織がむくむことで発症します。

また眼球突出まで重症でなくとも、ホルモンが上眼瞼に作用して、
びっくりした時のような目になることで、見かけ上の眼球突出をきたすこともあります。

このような症状が片眼にだけ起こった時には、見た目の表情にも大きく影響するため、
内科の治療と並行して、眼科的にも治療を行います。

甲状腺眼症にて眼科に受診していただいた場合は、
眼球の後方眼瞼がどれくらい炎症を起こしているかをMRI検査で確認させていただくことが多くあります。
(当院の1階にMRIがあります。)

眼球の後方に炎症やむくみが確認できれば、眼科的にも治療を開始します。
新鮮な炎症の場合は、まずはステロイドによる局所注射(ケナコルトのテノン嚢下注射)を行います。
軽症の甲状腺眼症の方は、これを繰り返すことで軽快することがほとんどです。

それでも増悪する方は、ステロイドの全身投与放射線治療を検討しなくてはいけません。
この場合は、入院が必要となりますので、病院を紹介させていただくこととなります。

院長まつやま

2023-08-12 16:39:10

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