先週、アメリカからとんでもないニュースが飛び込んできました。
なんと、眼球移植に成功したというのです。
症例は高電圧によって顔と左眼球に重傷をおった男性です。
今年の5月に、他人の顔の皮膚と左眼球を同時に移植しました。
結果は良好とのことでしたが、視力は全くでなかったとのこと。
それでも移植した皮膚と眼球の血流はしっかりと保たれており、
患者さんも整容的には満足しているとのことです。
眼球に関しては、血流さえ維持できれば移植後に形態を保つことは証明されましたが、
やはり物を見るためには、他人の眼球の神経が移植先の人の脳と通信ができなければなりません。
ここがもっとも ハードルが高いところであり、
今回も同部位に幹細胞注入も同時に試みたとのことでした。
日本でも、他人の角膜内皮細胞の移植や網膜色素上皮細胞の移植は臨床試験が始まっています。
いつか、眼球や、さらには神経や脳の移植などかできるようになると、
医療の大きなパラダイムシフトが起こるかもしれません。
院長まつやま
2023-11-15 12:52:09
医療のトピック