緑内障といえば眼圧が大事ということをご存知の方は多いかと思いますが、
眼圧はさまざまな状況で変動します。
この変動はちょうど血圧がさまざまな状況で変動するのに似ています。
例えば、1日の中での眼圧変動をみてみても、
緑内障のない正常な方でも、眼圧が5mmHgくらいは変動します(眼圧の日内変動)。
眼圧が高くなる時間帯はさまざまですが、
朝方に眼圧が高くなる方が多いようです。
また1年の中での眼圧変動を見てみても、
寒い冬の時期になると、眼圧が上昇しやすくなります。
つまり、眼圧は夏は低めに、また冬は高めに計測されるわけです(眼圧の季節変動)。
これは、眼圧が交感神経の支配をうけているからです。
さらに、眼圧はいろいろな条件によっても変動します。
例えば、運動やアルコール摂取は一時的に眼圧を下げます。
また逆に、喫煙やカフェイン、過度の飲水は眼圧を上げることが知られています。
緑内障は眼圧の管理が大切といわれますが、
眼圧の一時的な変化に一喜一憂するわけでなく、
これらもふまえたうえで眼圧を管理していくことが大事です。
院長まつやま
2023-11-21 08:33:43
医療のトピック