ドライアイの原因は、まだ完全には解明されていません。
しかし、涙の不安定さが関与していることは確かです。
涙の不安定さには、
涙が少ないことのみが原因のみならず、涙の質にも問題があります。
涙の質が悪いと、涙が目の表面にとどまりにくかったり、涙の蒸発が激しくなるからです。
涙が減少するタイプのドライアイには、
シェーグレン症候群などの病気によるものをはじめ、
遺伝性や内分泌異常、ウイルス感染などが推測されていますが、詳細はまだまだ不明です。
涙が目の表面にとどまりにくいタイプのドライアイは、
近年、注目されているタイプのドライアイです。
最近、このタイプに対するドライアイの新しい点眼薬が発売され、良好な成績を収めています。
また、もともと目の表面には薄く油分が広がり、涙が蒸発しにくいような構造になっていますが、
この油分は、目の縁にあるマイボーム腺から分泌されています。
涙が蒸発しやすいタイプのドライアイは、
マイボーム腺の異常により、この油分が少ないことが指摘されています。
ドライアイといえども、さまざまなタイプのドライアイがあるため、
どのタイプかを確認してから、それにあったタイプの点眼を選択する必要があります。
院長まつやま
2023-12-19 08:46:55
医療のトピック