糖尿病では細い血管ほど損傷されやすいため、
腎臓・目・神経は特に糖尿病による影響を受けやすいといわれています。
目の糖尿病変化は、眼底に症状をきたす糖尿病網膜症がメインであり、
糖尿病の患者さんの約4割に発症すると言われています。
イギリスでは、糖尿病網膜症をスクリーニングするため、
年1回の眼科検診がきめられていますが、
すでにAIによるスクリーニングを実用化しているそうです。
このシステムにより、ドクターの作業量は半減し、
年間数億~数十億円以上のコストを削減できるとのこと。
性能も非常に優れており、95%以上を誇ると報告されています。
ポスト・コロナ時代で過剰負荷となっている日本の医療や、
医療費高騰ばかりを訴える日本政府も、
単純のこのようなシステムを導入すればいいのに、と思うのは私だけでしょうか?
日本においても、眼科学会が主導して、やっとAI学会が立ち上がりました。
日本でも、糖尿病網膜症に限らず、緑内障でも、
このようなシステムが、早期に構築されることを願います。
院長まつやま

2023-12-20 12:57:49
医療のトピック