つわりは妊娠初期に多く、70%の女性が経験するとされます。
症状は人によってさまざまで、軽症から入院を必要とするものまであります。
このつわりには、特定のホルモンであるGDF15との関連が、最近報告されています。
GDF15は妊娠すると胎盤でつくられ、妊娠中に大きく増えます。
妊娠中に吐き気や嘔吐を経験した人は、GDF15の値が高いことがわかっています。
また、GDF15の値が低い女性はつわりが重症化しやすく、
遺伝的にGDF15が慢性的に高い女性はつわりをほとんど感じないこともわかってきました。
当院も
女性のスタッフが多い関係で、
つわりによるスタッフの休職を経験します。
ただでさえ
妊娠という身体の
一大イベントに加えて、
つわりはなかなか厄介な症状ですが、
このような研究で
治療薬の開発など、女性特有の症状の負担が軽減できれば、と願うばかりです。
院長まつやま
2023-12-28 08:35:55
医療のトピック