食べ物の好き嫌いが多い子どもに関しては、
いつかは好き嫌いがなくなるのでは、と期待する親も多いのではとおもいます。
しかしアメリカの研究では、そのように期待する親には残念な報告がなされています。
子どもが4歳から9歳までの好き嫌いを調査したところ、
親が用意した食べ物は何でも食べるという子どもの割合は、わずか29%でした。
逆に食べ物の好き嫌いが激しい子どもは14%もおり、
基本、決まったものしか食べないという生活を続けていました。
また、好き嫌いが多い子どもたちには感情のコントロールが苦手な傾向が見られました。
これは、自分への害を回避したいとの考えを持ちやすいから、と説明されています。
この研究からは、好き嫌いが単なる一過程ではなく、その子どもの特性である可能性を示しています。
現在では「食育」の大切さが政府広報にも掲載される時代です。
子どもと一緒に食事の準備をするなど、食事が楽しいという経験を通して、
子どもの気持ちを前向きにもっていくことを推奨しています。
院長まつやま
2024-01-04 13:07:17
医療のトピック