アレルギー性鼻炎というと、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」だけの問題と思われがちですが、
実は子どもの集中力や成績、生活の質(QOL)にも影響を及ぼすことがわかっています。
鼻づまりがあると、ぐっすり眠れず、朝スッキリ起きられないことがあります。
睡眠不足は、日中の集中力や気分にも関係してきます。
常に鼻を気にしていたり、薬で眠気が出たりすると、授業への集中力が低下します。
「最近ぼーっとしている」「成績が下がった」と感じたら、鼻炎の影響かもしれません。
また、鼻を気にして発言できない、人前でくしゃみが止まらないなど、
自己肯定感や社会性にも影響することがあります。
アレルギー性鼻炎は、抗アレルギー薬や点鼻薬、舌下免疫療法など、
適切な治療で、QOLや集中力は改善可能です。
鼻炎は“鼻”の病気ではなく、“日常生活全体”に影響する病気であることを認識し、
子どもの様子に変化を感じたら、鼻炎治療の見直しを検討してみましょう。
院長まつやま

2025-05-15 08:21:54
医療のトピック