加齢黄斑変性の治療は?
目の注射が怖いんですが…
加齢黄斑変性(特に滲出型)は、
主に「抗VEGF薬の硝子体内注射」で進行を抑える治療を行います。
麻酔をしてから行うため、痛みはほとんど感じません。
抗VEGF薬の硝子体注射とは?
• VEGF(血管内皮増殖因子)は、
異常な血管(新生血管)や黄斑の「むくみ」(黄斑浮腫)を作る原因となる物質です。
• これをブロックする薬を目の中(硝子体)に直接注射することで、
出血・むくみ・視力低下を防ぎます。
注射は痛くない?
• 注射前にしっかりと点眼麻酔を行います。
当院ではさらに注射部に圧迫麻酔も併用するため、実際の痛みはほぼありません。
患者さんに「もうおわったんですか?」ときかれるほどです。
• 清潔な処置室で行い、数分で終了します。
• 多くの患者さんに「思ったより怖くなかった」と言っていただきます。
治療回数と通院頻度は?
• 通常は初回に3回(毎月1回)の連続注射を行うことがほとんどですが、
当院では、受診時のデータを確認し、まずは初回時に1回注射を行い、
増悪すればそのた都度、注射を行う方法をとりいれています。
これはこの注射の値段が異常に高いためです。
種類にもよりますが、1回の注射で3割負担の患者さんで、約5万円かかります。
しかもこの注射代は手術には含まれないので、
生命保険などの申請ができない仕組みになっています。
• その後は目の状態を見ながら、必要に応じて追加注射を行います。
• 1か月から数か月おきの通院と検査が継続的に必要となります。
他に補助的な治療は?
• 萎縮型や進行が緩やかな場合は、
サプリメント(ルテイン・亜鉛・ビタミンC・E)などが処方されることもあります。
• 萎縮型には現時点で有効な根本治療は少なく、経過観察と生活指導が中心ですが、
アメリカではすでに新しい注射の治療がでたとする報告があります。
目に注射という言葉に怖さを感じる方も多いですが、
治療を受ければ視力を保てる可能性は確実に高くなります。
「もっと早く受ければよかった」と感じる方も少なくありません。
怖がらずに一歩踏み出しましょう。
これは、あなたの“見る力”を守るための第1歩です。
院長まつやま

2025-06-10 08:45:31
医療のトピック