メガネは治療じゃない
補正と予防の違いを正しく理解しよう
メガネをかけたからといって、「目が治った、近視が治った」というわけではありません。
眼鏡をかけてピントを合わせてことにより、
実質的に視力があがっただけです。
問題は、いかに近視の進行を抑制できるか、ということです。
メガネはあくまでも視力補正であり、
近視の進行を抑制するわけではありません。
近視の進行予防のための治療法としては、以下のものがあります。
・ オルソケラトロジー
夜寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、
朝にはよく見えるようにする近視の矯正法です。
・ 低濃度アトロピン
寝る前に1滴点眼することで、今後の近視の進行を抑制するとされる治療法で、
主にアジアで注目されています。
ただし、2年後のデータでみて近視が少し抑制されたとか、
19歳前後まで継続が必要とか、
中止するとリバウンドが起こって近視が進行するとの話もあり、
まだわからない点も多くあります。
メガネはあくまでも「矯正」方法であり、
進行抑制には別のアプローチが必要です。
院長まつやま

2025-06-23 08:40:09
医療のトピック