まつやま眼科

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④ものもらいの治療(1000)

④ものもらいの治療(1000)

「ものもらい」の治療は、その種類(麦粒腫 or 霰粒腫)によって大きく異なります。

正しく見極めて、それぞれに合った治療を行うことが大切です。

1.麦粒腫(ばくりゅうしゅ)— 細菌感染による急性のものもらい

治療の基本:

  1. 抗菌薬の点眼・眼軟膏
     細菌を殺して炎症を抑えるための第一選択。
     黄色ブドウ球菌に対して効果がある抗菌薬を使います。

  2. 内服抗菌薬(必要に応じて)
     腫れが強い、再発を繰り返す、全身症状がある場合などに処方されることがあります。

  3. 切開(うみがたまって破れそうな時)
     自然に破けそうな膿を、清潔に排膿します。
     痛みの軽減と治癒を早めるために必要になることもあります。

2.霰粒腫(さんりゅうしゅ)— 脂の詰まりによる慢性のものもらい

治療の基本:

  1. 温罨法(あたため)
     脂を溶かして排出を促すため、最も大切な初期治療です。
     1日2〜3回、蒸しタオルで5〜10分温めます。

  2. ステロイド点眼・眼軟膏
     炎症が強い場合に処方されます。
     細菌を狙う抗生物質ではなく、炎症を抑える薬が中心になります。

  3. ステロイド注射(眼瞼への局所注射)
     しこりが残って目立つ場合に、ケナコルト注射で炎症を抑えることがあります。

  4. 手術(切開摘出)
     しこりが残る、見た目が気になる、繰り返す、炎症を繰り返す場合に、
     局所麻酔下で切除します。

避けていただきたいこと

  • 市販の目薬では効果が緩めであることが多く、症状をこじらせることも多々あります。

  • 腫れている患部を無理に押し出すのはやめてください。
    痛いだけでなく、感染が広がったり、瘢痕が残ることがあります。

  • 繰り返す場合はまぶたの洗浄習慣やマイボーム腺機能不全の評価も必要となります。

まとめ

  • 麦粒腫急性・感染性)は、抗菌薬+温罨法が基本です。
    強い腫れには切開も検討します。

  • 霰粒腫慢性・非感染性)は、温め+ステロイドで改善を目指します。
    治らない場合はステロイド注射や手術も選択肢となります。

  • 見分けが難しいケースや、治りにくい・繰り返す場合は、
    眼科専門医の診察が推奨されます。


    院長まつやま
    (まつやま眼科)

2025-07-11 08:35:34

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