まつやま眼科

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緑内障⑧不安が強いと症状も強い?

緑内障⑧不安が強いと症状も強い?

不安傾向が強いと、症状を重く感じやすい?

はい、明らかにその傾向があります。
心理的に「不安傾向」が強い人は、同じ視野障害でも“実際よりも深刻に”感じやすいことが、
研究でも臨床でも確認されています。


「不安傾向」とは?

医学・心理学でいう「不安傾向」とは、
日常のささいなことにも「心配」「不安」「緊張」を感じやすい性格傾向を指します。

緑内障患者の中でもこの傾向が強い方は:

  • 「見え方の変化」に非常に敏感

  • 少しの視野異常でも「このまま失明するのでは」と感じやすい。

  • 検査結果に強く反応し、次回の通院まで悩み続けてしまう。

という心理的パターンを示すことが少なくありません。


研究からの知見

  • 緑内障と抑うつ・不安の関係性については多くの報告があり、
     2020年のメタアナリシスでは、
     不安症状のある患者は、治療満足度・生活の質ともに有意に低下することが明らかになっている。

  • また、不安傾向が強い人ほど、視野のわずかな変化にも強い主観的不安を抱き、
    時に「まだ進行していないのに“見えにくい気がする”」と訴えることもある。


なぜ“重く感じる”?

  • 不安→注意が過敏→視覚情報の変化に気づきすぎる。
     → 例えば光のちらつきや焦点のズレを「異常だ」と感じる。

  • 未来の見えない不安=視野異常の解釈を“絶望的”にする。
     → 「ちょっと見えにくい」→「失明かも」へと飛躍しやすい。

  • ネットやSNSの情報を鵜呑みにしやすい傾向
     → 情報過多により余計に不安が強まる。


対応策

  • 検査結果を数値や画像で見せながら、安心材料を伝える。
     → 例:「今の視野は去年と変わっていません」

  • 「不安になったときの相談先」や「気を紛らわす方法」を一緒に考える。
     → 通院のたびに、少しでも安心を持ち帰ってもらう。

  • 必要があれば、心療内科・精神科との連携も検討
     → 治療継続に支障があるレベルなら専門介入も視野にいれる。


不安を感じることは、弱さではありません。

むしろ「自分の体に敏感に気づける力」でもあります。

大切なのは、その不安を信頼できる医師と共有し、安心に変える対話を続けることです。

院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2025-08-01 18:26:21

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