PDTが有効なケース
慢性CSC・再発例・中心窩浸潤例
光線力学療法(PDT) は、中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)の中でも「自然軽快が期待できないケース」において特に効果を発揮します。
ここでは、具体的にどのような症例で有効とされるのか整理します。
1. 慢性CSC(3か月以上持続)
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網膜下液が3か月以上残存し、自然吸収が見込めない場合は「慢性CSC」と診断されます。
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慢性化すると、網膜色素上皮(RPE)の障害や黄斑の変性が進み、視力低下が不可逆的になるリスクが高くなります。
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PDTにより異常な脈絡膜循環を抑制し、網膜下液の吸収を促進できるため、慢性CSCに対する第一選択治療のひとつとされています。
2. 再発を繰り返すCSC
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CSCは自然軽快しても30〜50%の確率で再発することが知られています。
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再発を繰り返すと、RPEの障害が蓄積し、視力回復が難しくなるケースがあります。
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PDTは再発率を有意に減らす効果があり、「再発抑制」という長期的な利点があります。
3. 中心窩を侵すCSC
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病変が黄斑中心窩に及んでいる場合、視力障害のリスクが特に高いです。
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中心窩を侵す病変が3か月以上改善しない場合は、早めのPDT介入で視力予後を守ることが推奨されます。
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最近は「低照度PDT」「低用量PDT」が主流で、合併症を最小限に抑えながら有効性を確保できます。
まとめ
PDTが有効なのは、
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慢性CSC(3か月以上持続)
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再発を繰り返すCSC
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中心窩を侵すCSC
これらのケースでは、自然軽快を待つよりも早期にPDTを導入することで視力を守れる可能性が高まるとされています。
しかし、残念なことに、これだけのエビデンスがありながら、CSCに対するPDT治療はまだ保険適応外であり、自己負担での治療となります(約40万円前後)。
院長まつやま
(まつやま眼科)
この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。
2026-08-25 07:37:49
中心性漿液性網脈絡膜症