まつやま眼科

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糖尿病の影響⑩視神経障害

糖尿病の影響⑩視神経障害

⑩ 糖尿病と視神経障害(虚血性視神経症など)

糖尿病は網膜や角膜だけでなく、視神経(目から脳へ情報を送る大切な神経)にも影響を与えます。
特に血管障害が原因で起こる「虚血性視神経症」は、突然の視力低下をきたす怖い病気です。


なぜ起こるのか
  • 糖尿病により血管が障害され、視神経へ酸素と栄養を運ぶ血流が不足

  • この虚血によって視神経がダメージを受け、視力が急激に低下

  • 特に「前部虚血性視神経症」は、眼底検査で視神経乳頭の腫れが確認される


症状
  • 片眼の急激な視力低下

  • 視野の一部が暗くなる(視野欠損

  • しばしば朝起きたときに発症する

  • 痛みは伴わないことが多い


治療
  • 非動脈炎性虚血性視神経症

    • 有効な確立治療はなく、血糖・血圧・脂質のコントロールが中心

    • 抗血小板薬が全身血管イベント予防目的で使われることもあるが、視力改善効果は限定的

  • 動脈炎性虚血性視神経症

    • 緊急でステロイド投与が必要(視力と対側眼保護のため)


ポイント
  • 糖尿病視神経の血流障害を悪化させるリスク因子です。

  • 発症すると視力回復が難しいため、予防(全身管理)が最も重要となります。

  • 急に片目が見えにくくなった」場合は、すぐに眼科を受診すべきサインです。


まとめ

糖尿病網膜・黄斑・角膜・水晶体・視神経・眼圧 と目のあらゆる部位に影響を及ぼし、最悪の場合は失明につながります。
現在の日本では、年間3000人の糖尿病患者さんが失明しているといわれています。
しかし、早期発見と全身管理(血糖・血圧・脂質コントロール)、定期的な眼科検診によって多くの合併症は防ぐことができます。


院長まつやま
(まつやま眼科)



この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、
広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

2026-04-16 08:37:45

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