飛蚊症って、眼科でどんな検査をするんですか?
飛蚊症の診断には眼底の状態を詳しく調べることが重要です。
そのため、通常は「散瞳検査(さんどうけんさ)」や広角眼底カメラによる眼底検査が行われます。
散瞳検査って何?
• 瞳孔を広げる目薬をさして、眼の奥(網膜や硝子体)を詳しく観察する検査です。
• 普段は瞳孔が収縮して見えにくい網膜の隅々まで、眼底鏡や広角カメラで観察できます。
• 所要時間:点眼から約20〜30分後に瞳孔が開き、その後診察時間は5〜10分程度です。
なぜこの検査が必要なの?
飛蚊症には2つのタイプがあります:
1.生理的飛蚊症(加齢や近視による)
網膜に異常がないか確認するため必要
2.病的飛蚊症(網膜裂孔・剥離など)
治療は必須。早期発見が予後に直結
これらは見た目の症状だけでは判断できないため、必ず眼底の直接観察が必要です。
検査後の注意点は?
• 瞳を広げた場合は、数時間〜半日ほど「まぶしく」「ピントが合いにくく」なります。
• 車やバイク、自転車での来院は避け、公共交通機関や送迎が推奨されます。
• パソコン・スマホの使用も一時的に見づらくなることがあります。
その他に行われることがある検査
• 視力検査:視力低下の有無をチェック
• 眼圧測定:緑内障などのリスク評価
• OCT(光干渉断層計):網膜の断面を画像で評価する機器
• 超音波検査(Bモード):出血や重度の濁りで眼底が見えないときに使用
検査はつらくない?
• 散瞳目薬はしみることもなく、痛みはありません。
• 検査そのものは暗い部屋でライトを当てるだけです。
• ただし「まぶしさ」が苦手な方は、帰るとき用のサングラス持参がおすすめです。
飛蚊症の診断は“見た目”ではなく“見えない部分”を見ることが重要です。
散瞳検査や広角眼底カメラでしっかり調べることで、
「安心」と「早期発見」の両方が得られます。
院長まつやま

この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
日本眼科学会認定 眼科専門医
・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、
広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。
2026-05-07 08:41:18
医療のトピック