いまや日本人の目の国民病とまでいわれる緑内障。
病気の初期から中期にかけてはほとんど自覚症状がなく、
静かに、しかも確実に視界をうばっていく怖い病気です。
にもかかわらず、緑内障そのものの認知度がイマイチな気がします。
そこで、緑内障という病気に興味を引きそうなトリビアを10個集めてみました。
1. 日本では40歳以上の約5%が緑内障
• 厚労省の多治見スタディ(2000年~)で判明。
• 特に正常眼圧緑内障(NTG)が全体の7割以上と報告されている。
2. 緑内障は世界で失明原因第2位
• 第1位は白内障だが、治療可能。
• 緑内障は不可逆的視神経障害が特徴で、早期発見が鍵。
3. 日本人は正常眼圧緑内障(NTG)が圧倒的に多い
• 欧米では高眼圧型が主流。
• 眼圧20mmHg未満でも視神経障害が進行するため、眼圧だけで診断できない。
4. 家族歴があると発症リスクは約10倍
• 一親等に緑内障患者がいると発症率が劇的に上昇。
• 家族歴の確認と眼科受診の促しが重要。
5. 日本では失明原因の第1位が緑内障
• 白内障や糖尿病網膜症を上回る(日本眼科学会調査)。
• 視野狭窄に気づきにくく、発見が遅れるのが主因。
6. 加齢とともに有病率が直線的に上昇
• 60代:約10%、70代:約15%、80代で約20%に達することも。
• 年齢は最大のリスクファクターのひとつ。
7. 視野欠損に気づくまでに進行していることが多い
• 人間の脳が情報を補完するため、片目の欠損では気づかれにくい。
• 発見時には既に中等度以上であることが少なくない。
8. 男性より女性にやや多い傾向がある
• 特に正常眼圧緑内障ではこの傾向が強い。
• ホルモンバランスや寿命との関連が示唆されている。
9. アフリカ系人種では有病率が非常に高い
• 開放隅角緑内障のリスクが白人の4〜5倍以上とされる。
• 遺伝的要因と眼圧感受性の違いが関与している。
10. 未治療・未診断の患者が過半数
• 日本でも「緑内障と気づいていない人」が7〜8割以上(多治見スタディ)。
• 自覚症状に乏しいため、健診や人間ドックでの眼科チェックが極めて重要。
以下に、それぞれの項について、解説をしていきます。
院長まつやま
この記事の執筆・監修 まつやま眼科院長 松山茂生
・広島大学眼科 入局
・広島大学医学部 卒業
日本眼科学会認定 眼科専門医
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、
広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。
2026-05-09 08:22:22
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