まつやま眼科

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⑭糖尿病患者の白内障は進行が早い

⑭糖尿病患者の白内障は進行が早い

糖尿病があると白内障が進行しやすい?
 
はい、糖尿病があると白内障そのものの進行がはやくなります。
また、糖尿病の血糖コントロールによっては、特殊なタイプの白内障が進行してくることもあります。

● 糖尿病と白内障の関係性

 
項目 内容
発症年齢  10〜15年早く発症する傾向
進行速度  急速に進行するケースが多い
両眼性  両眼同時に進行することが多い
手術適応  若年でも手術が必要になることがある

● なぜ進行が早いのか?

1. ソルビトールの蓄積

  • 高血糖状態では、ブドウ糖が「ソルビトール」に変換され、水晶体内に蓄積

  • ソルビトールは水を引き寄せ、水晶体が腫れたり濁るため、
    これが「糖尿病性白内障」になる。

2. 酸化ストレスの増加

  • 高血糖により、活性酸素が増加し、水晶体タンパク質が変性し、
    白内障の形成が加速される。

3. 糖化最終生成物(AGEs)の蓄積

  • 長期高血糖により、水晶体内にAGEsが沈着し、
    光透過性の低下と水晶体の濁りの増加をきたす。



● 特徴的な白内障のタイプ
 
タイプ 特徴
皮質白内障  若年でも多く、白く尖った濁りが放射状に進展する
後嚢下白内障  強い視力低下を早期に起こし、まぶしさが主訴になる
膨張性白内障  水晶体全体が腫れ、急激な視力障害を呈する

● 糖尿病患者に対する注意点
  • 血糖コントロールが白内障予防にも直結する。

  • 定期的な眼科受診(年2~4回)が重要となる。

  • 白内障の進行に加えて、糖尿病網膜症も併発しやすいため、
    定期的なOCTや眼底検査が必須となる。

  • 傷の治癒や感染リスクが高くなるため、
    術後管理も慎重にすることが必要となる。

● まとめ

糖尿病のある方では、白内障は「早く、強く、両眼に」起こりやすい疾患です。
血糖コントロールと定期的な眼科フォローが、視力を守る最も確実な方法です。

「眼がかすむ=老眼」と思い込まず、
「糖尿病なら白内障を疑え」と覚えておきましょう。

院長まつやま



 


日本眼科学会認定 眼科専門医
この記事の執筆・監修 ​
まつやま眼科院長 松山茂生

・広島大学医学部 卒業
・広島大学眼科 入局
・県立広島病院、安佐市民病院、広島赤十字・原爆病院、北九州総合病院、尾道総合病院、冨士本眼科、城西ヶ丘眼科勤務を経て、
広島市南区段原にて『まつやま眼科』を開院
白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術などの日帰り手術を中心に、地域のかかりつけ眼科として診療を行っています。

 

2026-08-03 07:52:35

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